第37回 子どもをスポイルする親
親は、子どもがあらゆる面で大きく成長してほしいと願い、愛情をもって育てます。
ところが、情熱をもって育てれば育てるほど、かえって逆効果になってしまうことがあります。
それは、向かっている方向が違うからです。
子どもは、幼児、小学生のころに荒れることは少ないのですが、中学生より大きくなってくると、様々なことが起こってきます。
学校不適応、登校拒否など、様々な現象は、親の心の持ち方や考え方が大きく影響する場合があります。
母の愛情があふれるばかりに盲目的になってしまう、「母子カプセル」という言葉が使われて久しくなります。
少しでも賢く育てよう、できる子にしたいという願望は、親なら誰でも多かれ少なかれあるものです。
でも、その気持ちが行き過ぎ、他人の子と比較して「うちの子の方が頭がいい」などと言って、自分の子どもが優秀であることを鼻にかけるようになってしまうと危険です。
問題を起こす子どもの親は、自分や子どもに対して過剰なプライドを持っていることが多いのです。
そのためどうしても他の子が下に見えてしまい、うちの子は特別であると思い込んでしまうのです。
そういう価値観で育てられた子どもは、大変危険です。
無意識のうちに、他をさげすむようになり、やがては一人ぼっちになってしまうのです。
他と馴染めなくなり、「なんで、わかってくれないのか?」と悩み始め、そのうち、周りの人が馬鹿なのだと決め込んでしまいます。
その様子を見た親は、「わが子は優秀だから仕方がない」と意に介しません。
そんなことに悩むどころか、うちの子の能力を伸ばすことだけに終始し、その子の慢心をどんどん助長してしまい、その子自身が苦しんでしまうのです。
Hirotada.H
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