第59回 今売れている意外なものとは?
今、飛ぶように売れているものがあります。それは、何だと思いますか?
それは、「リヤカー」なのです。
「えっ?リヤカー?」と、だれもが思うでしょう。
道路交通法が改正され、駐車違反の取り締まりが厳しくなったのは、皆さんもご存じでしょう。
以降、都内の宅配便は、自転車の後ろにカートをつけて荷物を運ぶようになりました。
以前のようにトラックで運ぶと、ドライバー以外に、駐車中の車で待機する人がもう一人必要になります。そこで、社員の一人が発案したのが、自転車とリヤカーの組み合わせだったのです。
これなら、駐車違反をとられることもありませんし、ガソリン代もかかりません。一石二鳥だったのです。
でも、このリヤカーをつくるのには、大変な技術がいることをご存じですか?
リヤカーは、大きな重いものを運ぶのですから、その加重が引っ張るところに集中します。その加重に耐えるには、ビスやボルトなどで繋げるわけにはいきません。どうしても溶接しなければなりません。
その溶接の技術は、一朝一夕で身につけられるものではありません。
テレビである実験が行われました。T字型のバーを溶接で作製する場合、専門学校生が作製すると20数キロの加重にしか耐えられなかったのですが、熟練工がやると、270キロの加重にも耐え、結局測定器の方が先に壊れてしまったのです。
その熟練工は、あるリヤカーの専門会社に勤めている方ですが、その会社の人たちは、ずっと冬の時代を耐え続けながらも技術を磨き続け、今の光の当たる状況を勝ち取ったのです。
今では、競合他社もほぼ廃業してしまい、一人勝ちの状態だそうです。
このような現象を「残存者利益」というそうですが、最後まで残ってがんばった者にはご褒美があるということです。
これからは、価値観が多様化していく時代です。それに伴い、各個人に与えられた個性を花開かせるときです。
自分の長所を生かし、その力を世のため人のために活かせるまでがんばり抜く心を養わせてあげることが大事だと思います。
そして、他人の個性をきちんと認めてあげる心も同時に養いたいものです。
Hirotada.H
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)



最近のコメント