☆野菜のタネ
食品偽装や、毒物混入事件があってから、『食の安全』を意識するようになったという人は多いだろう。以前より、有機野菜や農薬の使用を抑えた特別栽培野菜などが手に入りやすくなったし、生産過程を知る手段も増えてきた。
店頭で、生産地や生産者の名前や顔まで知ることができるのは、消費者にとっては非常に嬉しいことだ。でも、本当に知りたいのは、名前や顔ではないはずだ。
どんな品種の野菜で、どんな肥料を使ってどんな環境で作ったのか、ということではないか?
お店に並ぶ野菜の多くは、大量生産・大量販売に適した品種だ。病気や害虫に強く、大きさ・形が均一に揃い、輸送に耐える丈夫さ、店頭での日持ちの良さ、などの条件に合うように品種改良されている。
こうやって品種改良された種は、一代雑種(F1)とよばれる。
他品種を人工交配させると、優性遺伝でそれぞれの優れた特長を持った新たな品種が生まれるが、その特長は1世代目だけにしか出ないので一代雑種(F1)という。2世代目からは、劣勢の特長が出てきてしまうので商品にならない。だから生産者は、毎年種苗会社からこのF1の種を買わなければならない。
F1など無かった昔の農家は、出荷後に種(固定種)を採取して、またそれを畑に蒔いていた。
一代雑種(F1)はあくまでも、生産者と販売者にとって都合の良い条件で改良されたものなので、味についてはまったく無視されている。味は、固定種のほうが断然良い。
種の生産を含め、流通のためではなく、食べるための生産をして欲しいと思うのは、消費者共通の意見だと思うのだが・・・。
neko
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