★人を育てる教育

2009年7月30日 (木曜日)

第78回 夏休みは実体験の幅を広げるチャンス

夏休みは、子どもの実体験の幅を広げるチャンスです。
全国には様々な施設があり、実体験できる場がたくさんあります。

今回は、夏休みに子どもと行ってみたいスポットをご紹介します。

富士山レーダードーム館(山梨県富士吉田市)
富士山頂にあったレーダードームをそのまま移築しました。
富士山レーダードームを作るときの苦労話の映画を見て、頂上の気温を実体験すると、いかに困難なことを成し遂げたかが実感できます。

② 鉄道博物館(埼玉県さいたま市)
もともと東京の神田にあった交通博物館を、もっと大がかりにしたようなところです。実物の列車を展示してあるので、かなりの迫力があります。

③ 碓氷峠鉄道文化村(群馬県安中市)
横川の釜飯は有名ですが、東京から軽井沢に行くときに必ず通らなければならないのが碓氷峠です。横川駅近くに大きな施設ができています。電気機関車の体験運転もできる大がかりなものです。今は新幹線であっという間に軽井沢に行けますが、山越えの大変さを実感してみましょう。

④ 日本科学未来館(東京都江東区)
宇宙飛行士の毛利衛氏が館長を務める、先端の科学を紹介するサイエンス・ミュージアムです。「皆既日食」もあった今年に、ぜひ訪れてみたいスポットです。

⑤ トヨタ博物館(愛知県長久手町)
時代は、急速にエコカーの時代に移り変わっています。19世紀から始まった自動車の歴史がわかる博物館です。約120台の車を見ることができます。

⑥ 広島平和記念資料館・原爆ドーム(広島市)
あえて説明する必要はないと思います。子どもたちには、なるべく早いうちに戦争を疑似体験できる機会を与えたいものです。

⑦ 遊就館(東京都千代田区)
靖国神社内にあります。靖国に関する問題は大きいので、思想的是非は、各ご家庭で判断してください。ただ、多くの若者たちが戦争の犠牲になったことは確かです。同じ若者という立場から、戦争を考えてみる良いきっかけとなると思います。

⑧ アシックススポーツミュージアム(兵庫県神戸市)
7月2日にオープンしたばかりのスポーツテーマ企業博物館。
20メートルトラックでは、一流の陸上選手が走る速さに合わせて光り、そのスピードを体感できます。

 

様々なことを『実体験できるスポット』をご紹介しました。
気に入ったところがあったら、是非尋ねてみてください。
また、他にも皆さんの知っているスポットがあったら、おしえてください。

気をつけて行って来てくださいね!

 

  Hirotada.H
 

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2009年5月28日 (木曜日)

第77回 素地力を身につけた者の“余裕”

通常授業や高速学習記憶実践特別講座に参加している小学部のOB、OGの中学生の近況をレポートします。

 
■中1男子 公立中 
MEPから中学受験をし、難関大学附属中学に合格したが、本人の意志であえてその学校には進学せず、地元の公立中学校に通っている。
学級委員および学級委員長(学年での代表委員)にも選ばれ、学校のリーダーとして活躍中。成績も学年トップクラス。現在、私立の超難関高校に向けて猛勉強中。
本人いわく、「中学受験のときは、あまり一生懸命勉強しなかった。でも、今から思うと、その時に無理矢理勉強しなかったのでよかったと思う。今は行きたい大学を目指して、勉強にエンジンがかかった感じです」と。

■中1女子 私立中
 小6の11月まで、自分のやりたいことやり続けた上でMEPから難関私立中学に合格。
小学生のときは、家での自学自習が思うようにならなかった時もあったが、中1になって、自分で学習管理をして計画的に勉強できるようになった。お母様いわく、「本人が中学に入って本当に成長したと思います。よい先生にも恵まれ、学校が楽しくてしょうがないみたいです。やはり、子どもは心と体が共に成長させていくものなのですね。やりたいことをさせ続けながら来て本当によかったです」と。

■ 中1女子 私立中
MEPから難関私立中学に合格。とにかく学校が楽しいらしく、もともと笑顔が印象的な子であったが、それがさらに拍車がかかってはじけている感じ。
真面目な子で、最近は勉強が楽しくて、夜寝るのも惜しいくらい勉強したいのだそうだ。
先日も、英語でちょっとわからないところがあったようで10分程度教えたが、すぐに理解し、頭がきちんとできているな、という印象を受けた。

 

このように、OB・OGたちは、本当に元気いっぱいという感じです。
改めて思ったことは、「親が思う子どもの成長曲線と、子どもが実際に育っていく成長曲線は違う」ということです。
親は、焦るあまりどうしても急カーブを早いうちから設定してしまいます。子どもが曲がり切れればいいのですが、そうでないと大事故になります。ですから、できるだけ緩やかなカーブを設定する方が近道となる場合が多いのです。

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 Hirotada.H

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2009年5月22日 (金曜日)

第76回 教育における選別化

ある特定の分野で成功する人には、いくつかの共通点があるとマルコム・グラッドウェルは「天才!」(講談社)の中で言っています。

その一つが、「特定の技能を磨くためには1万時間が必要である」ということです。専門的な技能を極めるために必要なすべてのことを脳が取り込むためには、それだけの時間や量が必要だというのです。
これは、本人が本当に好きでないと続けられないということを意味します。半強制的にやらされていては、長続きはしません。

もう一つは、「成功は社会やシステムによって与えられるアドバンテージ」によるものだということなのです。
カナダのアイスホッケー全選手のデータを集めたところ、1月生まれの選手が最も多く、次に2月、3月という順番になったそうです。カナダでは、単に同じ年齢の少年を集めてクラスを作る場合、年齢を区切る期日を「1月1日」にしているからなのです。つまり、1月生まれの子と12月生まれの子とでは、非常に大きな差が生まれます。
このアドバンテージが最後まで有効に働きます。

一度上位についた子は、少し秀でる→選手としてかわいがられる→代表メンバーに選ばれる→より多い指導や練習時間が与えられる→ますます上手くなる、という好循環になります。ところが、一旦中位、下位につくとこの反対に、少し遅れる→選手としては無視される→メンバーにも選ばれない→ますます練習する機会や指導を受ける機会が減る→なかなか上達しない、という悪循環に陥ります。

こう考えてくると、子どもを早いうちからある一定のモノサシで選別していくというのは、得策でない気がします。早いうちから選別の洗礼を浴びて、好循環のサイクルに行く子はほんの一部であり、デメリットの方が大きいのです。

学力世界一のフィンランドでは、16歳まで他人と比較するテストも競争もさせないそうです。それは、全体を引き上げるという観点からすれば、上位の者だけに得られるアドバンテージを与えず、また、中位、下位の者に敗北感も与えないという「真の平等」の考え方から来るものですし、国家を発展させ、豊かにする方法を知っているからです。
日本の教育は、幼稚園、小学校から選別化が始まります。そのメリットとデメリットを冷静に考える必要があります。

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 Hirotada.H

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2009年5月 8日 (金曜日)

第75回 これからの時代

最近流行り始めている新型インフルエンザには、日本でも相当の神経を使って対処しているようですが、大事にいたらぬよう個人でも日頃からできることをこまめにするしかありません。
その前に起こった鳥インフルエンザや狂牛病、蜂群崩壊症候群などの問題は、今までであれば自然界が人間を援助してくれていたものが、いきなり牙を向き始めた感じです。

鳥インフルエンザが発覚したとき、その鶏舎にいた鶏はもちろん、周りの鶏舎にいる鶏も一斉に処分します。できるだけ感染経路を断つという意味では当然の処置なのでしょうが、大量に処分される鶏の命に焦点を当てれば、人間のエゴのようにも見えます。

人間の行動を支配するのは、人間の意識です。この意識が最近変わってきました。
今の若者、特に草食系男子は、どうも欲、特に購買意欲がないようです。女性も結婚願望が薄れ、少子化に拍車をかけています。
何かを獲得したいという欲や子孫を残そうという欲、そういう本能的な欲が薄れている現象は、人間にとって進化なのか退化なのかは見方によりますが、これからの時代を生きていくのは、間違いなく若者たちです。

あれもこれも我が物にしようという、強欲な考え方をしない人たちが増えていると考えれば、それは良いことなのかもしれません。今までの自己中心的な考え方は間違っていたのです。そのことを肝に銘じておかなければなりません。090508

 

 

 

 Hirotada.H

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2009年4月22日 (水曜日)

第74回 商戦に見る創意工夫の大切さ

今日4月22日はアースデイです。『みんなで地球のことを考えよう』という日で、世界中でいろいろなイベントやアクションが行われています。
ひとりひとりが、ちょっとだけ地球のことを考えて行動してみる、そんな小さなアクションが、やがて大きな波になるのかもしれません。

ところで昨今の不況の折、ファストフード市場は、消費者の低価格志向が高まる一方、割高でも「おなかいっぱい食べたい」という消費の二極化が進んでいます。その“がっつり”食べたい消費者の需要を取り込むことで、販売単価の下落に歯止めをかけようと、各社が様々な戦略を打ち出しています。

子どもたちの健康面から考えてのファストフードの是非はさて置き、ここで言いたいのは、人間とはいかに単純なものであるか、ということです。
「節約、節約」と言いながら、「やっぱり、お腹いっぱい食べたい!」という本能とたたかい、「昨日は節約したから、今日はちょっと羽目を外そうか」という心理も働きます。
お酒好きな人が、「最近飲んでいないから、今日くらいは!」と言うのも同じ発想です。

こうした不景気の時は、まさしく心理戦です。
例えばイトーヨーカ堂では、値引きではなくキャッシュバックするサービスを打ち出したところ、売り上げが増したそうです。お客は値引きでは喜びませんが、現金を貰うと、そのお金でちょっとしたものを買うようになります。レジの近くに置いてあるガムや飴をつい買ってしまうのと同じ心理です。

そうした目で、家の中を見回してみましょう。
子どもの興味を引いて欲しい本やおもちゃをどのように置くか?
どのような働きかけをするか?
ちょっとしたことで、子どもがやる気になる芽を育てることができるのです。090422

 

 

 

 Hirotada.H

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2009年4月21日 (火曜日)

第73回 蜂群崩壊症候群

最近、困ったことがあります。蜂が群れない、つまり蜂を飼育しようとしても蜂が群れない、あるいは突然群れが失踪してしまうという現象が起こっています。

蜂は穀物の約90%の花粉媒介者(米)であると言われており、もし蜂が全滅すれば65%以上の食料生産量がダウンするという研究報告も発表されています。穀物だけでなく果樹や、トマトやキュウリなどの野菜も、蜂を使って受粉させている農産物は多いのです。
これは日本だけではなく、海外でもとても深刻な問題となっています。

ですが、その原因はわかっていません。いろいろな説があるのです。
電磁破説、疫病説、栄養失調説、殺虫剤説、害虫予防のための遺伝子組み換え農作物説、ミツバチへの過労働・環境の変化によるストレス説などが唱えられていますが、未だ解明はされていません。
アインシュタインは、「蜂がこの世を去れば、人間は4年も生きていられない」と言ったとか。

自然が、人間に対して背を向け始めたということなのでしょうか?
人間が自然をうまく利用するあまり、多大なストレスを与えていたのかもしれません。
陰で人間を支えてくれている存在をもっと意識しなければならないのかもしれません。

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 Hirotada.H

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2009年4月 3日 (金曜日)

第72回 自立学習で国立大医学部現役合格 2

高校で部活や文化祭に熱中していた彼は、塾にも行かずに、どのようにして国立大医学部に合格したのでしょうか?
それには、いくつかのポイントがあります。

1.幼児期からの教育をきちんと行った
お母様はまず、幼児期にきちんとした教育を行いました。子どもの素地力を作るための教育です。英才教育とは違って遊び中心で、子どもの興味が向くものを見逃さずに、うまく引き出していきました。
知育も大切ですが、情緒を伸ばすことも忘れませんでした。小さいうちから音楽にも大変興味があったようです。

2.本物を見せる機会を多く与えた
博物館や水族館などへ頻繁に連れて行き、本物を見せることによって、子どもの興味が立体的になるようにしていました。
本物を見ると、興味のわき方も違ってきます。机上の勉強だけでなく、いろいろなものを調べたり、とにかく一つのものに集中できる環境を与えていました。

3.好きなことは何でもやらせた
彼が親に一番感謝していることは、「自分のやりたいことを、とことんやらせてくれた」ということだそうです。
ご両親は、「もういいから、勉強しなさい」などとは言わず、暖かく見守りました。
「好きなことを思う存分やらせてくれたから、受験にも思いっきり集中できた」のだそうです。

4.幼児から小学生まで、ヘーグルで「素地力」を十分に身につけた
小6まで、週1回ヘーグルに通っていました。小4からは、月1回のMEPにも参加しましたが、私立小中一貫校で中学受験がなかったため、最後まではやりませんでした。
その間、能力開発をきちんとやったので、しっかりした下地ができました。季節毎のPAD高速学習実践講座も受講し、その力をさらに確実なものにしていったようです。

5.中学生になって、ヘーグルで培った「素地力」をさらにブラッシュアップした
中学になってからは月に1~2回程度通い、再度受けた4日間のPADや、2日間の高速学習記憶実践講座で、“超集中モード”に入るコツを体得したようです。これに関しては、東大理Ⅰに合格した子も同様のことを言っていました。

彼の場合、模試の成績は最後まであまり良くなく、最高でC判定(40~60%)、通常はD判定やE判定でした。
ところが12月頃から調子が出てきて、“超集中モード”に入れるようになり、1月には「これは行ける!」という確信に変わっていったそうです。
ちなみに、彼より偏差値が15も高かった友達は、残念ながら不合格だったそうです。

 

これをまとめると、次のようになります。
① 6才までは、素地力を作れる土台作りをする
② 7才から12才までは、自学自習ができる骨格をつくる
③ 中・高の時代は、今までに作ってきた素地力が実践で使えるように、ブラッシュアップする

先日30人くらいのお母様方の前で、彼にこの体験を話してもらったのですが、目に涙を浮かべて聞いていた方もたくさんいらっしゃいました。
まだ18歳の学生ですが、とにかく人間的にも成長しているな、という印象です。

子どもたちが立派に成長していくのを見るのは、私にとってもこの上ない喜びです。090403

 

 

 

 Hirotada.H

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2009年4月 1日 (水曜日)

第71回 自立学習で国立大医学部現役合格 1

先日、大学受験を終えたばかりの、ヘーグル卒業生が遊びに来てくれました。
彼は、小学生のころからヘーグルに通い始め、PAD初級講座を2回、中級講座を1回、そして高速学習の基本と記憶実践の講座も受講し、MEPコースパズル道場も受けていました。
ヘーグルのほとんどの講座を受講していて、お母様もPAD親と子の共育大学などの講座を熱心に受けました。

彼は、都内の私立小中一貫校から都立日比谷高校へ進学し、今春、慈恵医科大学と国立新潟大学医学部医学科に合格し、4月より新潟大学に通うそうです。
以前、東大理Ⅰに現役合格した子のレポートにもありましたが、彼もまた充実した中学、高校生活を送った上での合格でした。

特に、高校生活においては、合唱部として熱心に活動し、NHKのコンクールにも出場するなど大忙しの毎日でした。
部活に加え文化祭では、クラスの演劇監督を務め本格的な演劇を上演しました。

演劇をより本格的なものにするためには、台本がしっかりとしていなければならないということで、「劇団四季」に出向いて台本の援助を受け、クラスが一体となって創り上げた“美女と野獣”は、拍手喝采を浴びました。
当日、白血病と戦う親子の方が観劇していらして、「感動しました」というお褒めの言葉をいただいたことが、彼にとっては至上の喜びとなりました。

反面、彼の中には多少の不安もあり、「ここまで演劇に熱中し、かつ部活も精力的に取り組んでいたので、大学現役合格は難しいな」と思ったそうです。
目指していたのが国立の医学部ですから、簡単なわけはありません。

彼は、どうやってほとんど予備校や塾に頼らず現役合格をしたのか?
それは、次回お知らせします。
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 Hirotada.H

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2009年3月31日 (火曜日)

第70回 思いやり格差社会

「格差社会」という言葉が使われ始めて、もう久しくなります。
聞き始めの頃は、「本当にそうなるの?」と疑問をもつほどでしたが、今では「本当にそうなんだな」という実感がわいて来る今日この頃です。

これは経済的な格差について言われることが多いのですが、実は、心にも格差が広がっているようです。
例えば、今の若者たちを見てもわかります。
ホームレスの人たちを襲撃したり、無差別に人に暴力をふるって金を奪ったりする若者がいる一方で、仕事も住まいも失った人々のための炊き出しのボランティアに参加する若者もいます。つまり、意識の上でも、大きな格差ができてきているのです。

最近アメリカは、「グリーン・ニューディール政策」を打ち出し、環境問題に対する考えを180度転換しています。今までは、環境問題に対してコストと考えていたものを、ビッグ・ビジネスチャンスとしてとらえるようになったのです。

こうなってくると、国全体、州全体が有機的に動いていかなければならず、どうしても協調と調和が必要となってきます。一企業が単独で動いてもどうにもならないからです。
例えば、電気の有効活用法についても各家庭がソーラーシステムで電気を生み出し、余剰の電気が生じた場合は、お互いが売り買いをするといった具合です。

一昔前、家で醤油が足りなくなったときに隣の家に借りに行くといった、よき時代がありましたが、そのような相互互助の形がこれからの地球を支えていくことになるのかもしれません。

これからの時代を生きていく子どもたちを、是非「思いやり格差の勝ち組」に育てていきましょう。
そうすることが、親自身が年老いたときに一番の喜びとなって返ってくることでしょう。090331

 

 

 Hirotada.H

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2009年3月26日 (木曜日)

第69回 WBC日本優勝であらためてわかったこと

WBC 日本優勝おめでとうございます!
最後のイチローのタイムリーは、とにかくすごかったです。テレビで何度もそのシーンを見ましたが、感動しました。
何本もファウルをしながら、粘りに粘ったヒットでした。
イチローのすごいところは、優勝を決める決定打を打っても、ポーカーフェイスだったこと。試合が終わるまで、緊張を保ち続けました。試合後のインタビューで、初めて本音を漏らしました。

優勝祝賀会では、選手たちが、大きな子どものようにはしゃいでいました。
その光景を見て、日本中の人たちも嬉しくなりました。

イチローを含め、選手たちは一本調子でこの日を迎えたのではありません。いろいろな苦難の日々があったのです。
その苦難を乗り越えられたのも、「野球が好きだ!」という気持ちがあったからでしょう。

おそらく、日本代表として、スーパープロフェッショナルとなっても、心は野球少年の頃と一緒なはずです。
小さいときに好きなことをやらせてあげるということは、とても大事なことです。

やりきれば、自分が向いているか向いていないかがわかります。
向いていると分かれば、どんな困難も乗り越えていけるのです。
逆に、やりたいことを中途半端で制限されることこそ、最もやる気を失わせることだということかもしれません。090326_2 

 

 

 

 Hirotada.H

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2009年3月17日 (火曜日)

第68回 成績がウナギのぼり!

昨日、小学部のクラスで1時間半程度のレクチャーをし、終了後にお母様方との昔話に花が咲きました。もう10年以上通ってくださっている方々ばかりだったので、以前の古い校舎のことや、昭島で集中講座をやっていたときのことなど、懐かしい話がポンポン出てきました。

そこに、お兄ちゃんがMEPの卒業生で有名私立中学校に通っているお母様がいらっしゃいました。小5の弟もMEPで中学受験を目指しています。
お兄ちゃんの近況をお尋ねすると、
「おかげさまで、もうすぐ中3になります。とっても元気にやっています。進学した中学は第二志望だったのですが、学校がとっても楽しいらしく、私も嬉しいんです。最近、良いお友達に恵まれて、勉強に目覚めてきたんです。いい意味でライバル意識を燃やし始めて、成績がウナギのぼりなんです。うちの子は、どちらかと言えば積極的な方ではないので、今になってやっと喜びを味わえたような気がしています。」と、おっしゃっていました。
それを聞いて、私もとても嬉しくなりました。

親御さんは、とにかく第一志望校に入れようと躍起になりますが、なかなか親の思うようにはなりません。
でも、ヘーグルを卒業していった子どもたちは、第一志望であろうが第二志望であろうが、みんな学校が楽しい!と言って通っています。
親御さんもその姿を見て、「本当に良かったな」と思うようです。

「成績がウナギのぼり」とは、うらやましい限りですが、それも幼児期から一生懸命子どもにやってあげた結果です。子どもには、いろいろなタイプの子がいます。早くどんどん成長していく子もいれば、遅咲きの子もいます。
でも、子どもが本当にやる気になったときに、実力を発揮できる『素地力』をつけてあげていれば、安心して見守ってやれるのです。
幼少期の教育がいかに大事かということをあらためて再確認しました。 090317_2

 

 

 

 Hirotada.H

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2009年3月16日 (月曜日)

第67回 幼児からの教育は受験にも強い

公立中高一貫校は、昨今大人気です。学費がかからないことが、第一の人気の理由ですが、この入学検査の問題は、私立の上位校の問題にひけをとらない難しさがあり、特に文章力や洞察力、さらにセンスが求められます。
まさに、その子のもっている力を試そうとするテストです。10倍以上の高倍率も手伝って、きわめて狭き門となっています。
そのような非常に難しいテストですが、ヘーグル生は8名中3名が合格という実績を出しています。

 
卒業生からも嬉しい報告が届いています。MEPコース第1期の卒業生S君が、今春東大理Ⅰに現役合格しました。
彼は、MEPで学び早稲田中学、高校へと進学し、見事栄冠を勝ち取ったのです。
中学、高校時代は、将棋に明け暮れる毎日で、週1回は、代々木の将棋会館に通いました。高校になると、週1日+月1回の割合で通うようになり、当然、塾に行く暇もありません。
高2の11月に、東大進学を心に決め、週1回、大手予備校の英語の単科講座だけを受け、他の教科は自学自習でやり通しました。

「何で、塾や予備校に行かなかったの?」と尋ねると、
「時間がもったいないから」との答え。
「MEPで自学自習の習慣が身についているので、自分でやりました」と言うのです。
「ヘーグルでやったことで、受験に役立ったことは?」と聞くと、
「集中力と記憶力については、はっきりと効果があることを実感できました。それと、MEPでやった算数が、大学受験の数学の分野でも役立ちました」と答えました。

彼は、目標をはっきり定めていたので、東大しか受験しませんでした。
生活スタイルは、完全に朝型でした。入試直前まで、遅くとも11時には就寝し、朝5時半に起きて勉強していたそうです。
ヘーグルが提唱している“理想的な受験”での合格でした。

他にも同学年の生徒たち4名から報告があり、慶應義塾大学法学部、慶應義塾大学文学部、筑波大学医学群医学類、新潟大学医学部医学科に、それぞれ進学が決まったそうです。
皆、部活に専念したり、ボランティア活動をしたりして、中学、高校生活を謳歌した上での合格であると聞いています。

私たちが27年間追い求めてきた、『素地力、人間力を伸ばす教育』が、具体的な形として表れました。
新潟大学に進学した子のお母様は、「うちは医学部なので面接があるのですが、小さいうちから人間学を学んで来たので、教授の質問に堂々と答えることができたようです」とおっしゃっていました。
幼児からの種まきが、こうして実っていくのです。090316_

 

 

 

 Hirotada.H

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2009年3月13日 (金曜日)

第66回 もっと子どもの未来のために!

今の民間教育つまり塾産業は、あまりにも局所療法的過ぎるような気がします。
一言で言ってしまえば、受験があるから、それに対して少しでも優位に勝ちたいということでしかありません。つまり、受験の従属物となってしまっています。

そこに登場するのが「偏差値」です。親も子もこの「偏差値」に翻弄され、いわば『偏差値砂漠』の中を流浪の民のように、お互いがいがみ合いながら彷徨い続けるケースも出てきます。
確かに、偏差値を計ることで学力を上げている面もありますので、すべてを否定するわけではありません。局所療法によって命を救われることもあるでしょう。

私たちが言いたいのは、幼児・小学生という子どもの全人格を育成する時期は、根治療法的な、人間全体を含めた見方、考え方でとらえていかなければならない、ということなのです。

そして、能力的にも人間的にも器の大きな人間を育てたいのであれば、子どもの世界に安易に「大人の論理」を持ち込まず、「子どもの論理」に従ってあげるくらいの心の余裕が必要であると思います。

子どもの可能性は、年齢が低ければ低いほど無限に近いものです。
オリンピック選手が小さいうちから親の熱心な指導を受けてメダルを勝ち取った、という話は珍しくありません。
遺伝がすべてではありません。子どもを伸ばすには、環境も大切です。つまり、子どもを伸ばすも伸ばさないも環境次第だと思うのです。

そういった理想的な環境を追求し続けているのがヘーグルです。
へーグルは、子どもの持っている力を最大限に伸ばすためにはどうしたらよいかを考え続けています。
今だけを考えるのではなく、これから長い人生をどのように生きていけば、その子らしく充実したものとなるだろうか?と考えています。

一人ひとりの個性の花が開くことほど、喜ばしいことはありません。
周りの人だけでなく、地球全体が喜ぶのです。逆に、その子しか咲かせることのできない花を咲かすことができなかったら、周りの人だけでなく、地球全体が悲しむのです。
その一つの花が咲くことによって、何千、何万人の人たちが救われるかもしれないのですから。

もしかしたら、周りの大人たちは、勘違いをしているかもしれません。
この子に良かれと思っていたことが、本当は、この子の唯一無二の才能を奪ってしまっているかもしれないのです。
さあ、お父様、お母様、一緒に考えていきませんか?
人生の主人公は子どもたちです。親はよきサポーター役に徹するほかありません。
私たちは、そのよきアドバイザーとしてお役に立てるよう日々精進しています。
子どもが、いつか大きく羽ばたいていく未来の日のために!090313_hana

 

 

 

 Hirotada.H

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2009年3月12日 (木曜日)

第65回 数学直結型の「MEP思考の算数」

中学受験に対応したMEPコースというのがあります。中でも算数は、受験する子にとっては勿論のことしない子にとっても、とても有効なものとなっています。

その特長は、
① 子どもの脳を鍛えることが主眼で作られている
② 子どもの真の能力を鍛えるのに不必要な問題は入れない
③ ○○算などの解法をあらかじめ教えず、自力で解法を考えさせ、センス、論理力を磨く(通常の進学塾では解法を覚えさせることから始まるので、自ら解法を見つけ出す機会を失いがちである)
④ 別解をたくさん作り出せることが、算数力ひいては思考力を磨くことであるので、週ごとのがんじがらめのカリキュラムではなく、月単位、もしくは学期単位で取り組めるようにし、子どもが十分に考えられる時間を与えている

これらの観点からカリキュラムが作られているので、この時期に学習したことが、中・高になって、さらに熟成しながら役立っていくのです。

MEPコースで学んだある女の子は、家庭の方針で中学受験はしませんでしたが、高校は女子の最難関校の早稲田実業高校に合格しました。
彼女は、「MEPでやっていたことが、役に立ったんです。あのカリキュラムはすごいですね」と、喜びの報告をしてくれました。
私たちも本当に嬉しく、思わずガッツポーズをしてしまいました。想定していた通りの結果が実際に出たからです。

その子は、学力面だけでなく、生活面や、精神面でも自立しています。毎朝5時に起きて手作り7品目のお弁当を弟の分まで作り、運動部のキャプテンとして最後までやり遂げた上での合格でした。

「信じてついてきてくれてありがとう。一番贈りたいものを贈ることができて良かった」と思った瞬間でした。090312_hana

 

 

 

 Hirotada.H

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2009年3月11日 (水曜日)

第64回 自学自習できる力

最近、「自学自習」という言葉をよく聞きます。
「自学自習」という言葉を使うのは容易いことですが、「本当の自学自習」というのは、なかなか難しいものです。

それは、
① 子どもが自学自習できる素地力を、あらかじめ身につけていなければならない
② 自学自習できる学習習慣を持っていなければならない
③ 自学自習できるほどに、精神的に成長していなくてはならない
という条件が満たされて、はじめて言えることなのです。

そのような力がない状態で勉強を始めても、結局は
① 先生の指示を待ち、教えてくれるまで動かない
② 先生の管理下のもとに置かなければ、十分な学習が進められない
といった状態になるばかりです。

今の受験は、いかに子どもを厳重な管理下に置くかが最大のテーマとなっています。
それでは、真の自学自習を持った子どもを育てることはできません。

厳しい管理下に置かれ、やりたいこともやらせてもらえずに、ひたすら勉強をさせられた子どもが思春期を迎えたらどうなるでしょう?
一度、燃え尽き症候群の仲間入りをしたら、そのあと修復できますか?

親は、今の子どもの世界を知らなさ過ぎます。
中高生の環境は、私たちが育った頃の環境では、まるで違います。
子どもの背中には、非行の誘惑がぴったりとくっついています。その窓口は、友達、携帯電話、パソコンなど、身近にあふれています。

親はどうしても、子どもはいつまでも子ども(=小学生)だと思ってしまいがちです。
でも、いつか反抗期を迎え、親離れし、巣立っていくのです。巣立ってもらわなければ困るのです。
巣立つときに、たくましく生きていけるようにしてあげるのが親の役目です。

管理、管理で追いまくるよりも、子どもにある程度の自由裁量を与え、大きな枠の中で子どもを引っ張っていくやり方はどうでしょう。
実は、子どもを精神的に成長させながら、強制することなく受験に対応させる方法をMEPは確立しているのです。 090311hana

 

 

 

 Hirotada.H

 

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2009年3月 9日 (月曜日)

第63回 子どもが輝き続けるように

ヘーグルには、中学受験に対応したMEPコースというのがあります。
このコースは、最初から設置されていたわけではありません。せっかくヘーグルで育った子どもたちが、受験をすることで輝きを失っていくのを見かねて創設したコースです。

小学生までに素地を作って巣立っていった子どもたちが、中学受験のために進学塾に行くようになって、目の輝きを失っていく例が相次ぎました。
もしかしたら、やらなくてもよい大量の問題を解き、受ける必要のない授業を受けているのではないか?という疑問をもつようになりました。
進学塾での授業や、与えられた宿題がすべて無駄であるとは言いません。でも、それらすべてが本当に必要なのか?という疑問は増すばかりでした。

そのように悩んでいるときに、ヘーグルの理念に適合し、かつ独特な手法をもっているベテランの算数の先生に出会いました。(その先生は、現在も月1回、ヘーグルの子どもたちだけに直接指導してもらっています)
「先生、もっと短時間で量も少なくて、中学受験に合格できるカリキュラムを作れませんか?」と聞くと、
「作れますよ。僕もちょうどそのような指導法が完成したばかりです。世間では、勉強量を増やせば合格すると思っていますが、実はそうではないんです。特に、切れる頭を持った子は、やらせ過ぎるとかえって頭が鈍ってしまうんです」と言ったのです。

これで、子どもの顔が曇った理由がわかりました。
せっかく切れる頭を作ったのに、必要のない問題までやらされて、子どもが本来持っている好奇心で輝いていた目が曇ってしまったのです。
幼少期から育てた頭脳が優秀であればあるほど、大きくなってからどう育てるのかということは、とても重要なことだと確信した瞬間でした。

こうして、全面的に子どもの側に立った中学受験のプログラムがうまれたのです。
このカリキュラムで勉強すると、通常の進学塾での半分から3分の1の量で効率的に学習できるので、子どもに過度な負担を与えることなく、本物の思考力を確実に育てていくことができるのです。
小学生にとっては、何年間にもわたって長期間スパートをかけ続けるのではなく、短期間にガツッとやる方が効率的ですし、良い結果が得られます。

平成20年のベネッセの調査では、中学受験生(小6)の67.3%が夜11時以降に就寝し、25.0%の子どもたちが夜12時以降に就寝するという結果が出ていました。
心身ともに発達する時期に、このような状態であることは、とても信じがたいものであり、受験後に起こるやらせすぎの反作用も考え合わせると、とても怖い気がします。

夜更かしの習慣というのは、すべての非行の温床になるのです。
ヘーグルの子どもたちは、夜10時ころか遅くとも11時には寝ています。
勉強が足りない場合は、朝早く起きて対応しています。
また、自分の好きなこと、例えばピアノが得意な子は小6までピアノを続けながら、サッカーが得意な子はサッカーを続けながら、中学受験合格も果たしています。
ある子は、Jリーガーのジュニアに100倍の競争率で合格し、かつ中学受験も成功という快挙を成し遂げています。

  

 Hirotada.H

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2009年3月 6日 (金曜日)

第62回 子どもたちに何を残せるか

幼児教育は、何のためにするのでしょうか?
それは、これまでお話ししてきたように、大きくなったときに確実に『素地力』を身につけさせるためです。

ヘーグルは、「成果の出る教育を」をモットーにしてきました。
そのために、右脳教育を取り組み始めたときから独自の指導法をどんどん創り出し、様々な講座やコースを設置しています。
そのどれをとっても、「どうしても子どもの能力を伸ばすのに必要」だから創られたものであり、また、お父様方やお母様方に切望されて創ってきたものばかりです。

小学受験に対応したコースも、御父母様から切望されて創ったコースです。
小学受験の塾に通わせると、どうしても受験対策に主眼をおいた「お受験モード」になってしまうのに対し、ヘーグルの考え方は、「学力や能力だけでなく子どものあらゆるところを伸ばす」ことを重視し、受験も子どもが成長していく一つの通過点としてとらえています。

受験に向けてベストを尽くすことはもちろんですが、受験が終わった後、子どもたちに何を残せるかがもっと大事なのです。

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 Hirotada.H

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2009年3月 5日 (木曜日)

第61回 本当の成果とは?

「三つ子の魂百までも」と言われるように、幼児期に受けた教育や環境は、その子の成長に多大な影響を与えます。前回言った、『素地力』が違ってきます。

『素地力』には、どのような力があるのでしょう。それは、
① 何かを覚えようとしたときに、容易く覚えられる力(記憶力)
② 何かを読んだり、見たりしたものを的確に把握し、理解する力(理解力)
③ 一つのものから、次のステップに行くように応用できる力(応用力)
④ 何か新しいものを作り出すことのできる創造力(創造力)
⑤ 物事を素早く処理できる能力(処理能力)
⑥ 何かに取り組むときに集中できる力(集中力)
⑦ 物事の各事象から、総合化したり新たなものをイメージできる力(イメージ化能力)
の7つがあります。

これらの能力は、子どもが幼いときに身につけていくものです。
ヘーグルでは、この7つの能力をすべて伸ばしていきます。中でも、⑥の集中力と⑦のイメージ化能力は最も大切です。

最近、算数の能力や、論理的思考能力を鍛えるのに効果があるということで、「パズル」が小学生の間で全国的なブームになっています。
全国から約1万人が参加する「パズル」のコンテストで、第1位から50位までの生徒のほぼ9割以上は、ヘーグルの生徒たちです。
どうしてそのような成果が出るのでしょうか?それは、先ほど取り上げた集中力とイメージ化能力を鍛えているからなのです。

親御さんに、「大きくなって算数の得意な子に育てたいですか?」と聞くと、ほとんどの方が「はい!」と答えるでしょう。
それでは、算数の強い子は、どのような力をもっているのでしょう?

それは、
① 数の分解と合成能力および数量の認知能力
② 比較分析能力
③空間把握能力

この3つの力をもっているのです。この3つの力のことを“算数のセンス”などと言い、大きくなってからは、なかなか身につけることが難しいものの一つでもあります。

先日、全国の大手進学塾の先生方が、ヘーグル立川校に見学に来られました。
初日は「パズル」の授業を見学し、その授業のあと、塾の先生の一人(国立大学院卒)が小1の女の子と対戦したところ、あっさり小1の子が勝ってしまいました。先生は、「すごいなぁ、君、本当に小1なの?」と感心するばかりでした。

2日目は、小3の算数の授業を見学されたのですが、もう一人の先生は、「この生徒たちは、うちの小6塾生にひけをとらないか、それ以上かもしれない」と言っていました。
授業中、先生が投げかける問題を、矢継ぎ早に答えている姿が印象的だったそうです。

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 Hirotada.H

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2009年3月 4日 (水曜日)

第60回 本当の成果を求めて

長年教育に携わってきたなかで、様々な子どもたちを見てきましたが、小学生も高学年になってくると、その子の理解力や記憶力などの『素地力』といわれるものは、ほぼ決まってくるということを実感しました。

勉強ができない子は、『素地力』のなさで苦しんでいるのです。
それなのに、それぞれの素地力を無視して一律にテストを繰り返し、その結果でその子の能力を決めてしまう。覚えられない子に、「覚えなさい!」と強制してしまう。
これは、多くの塾で見られる現実です。
できない問題の克服方法や、テストをこなすテクニックを教えれば、確かに得点は上がるかもしれませんが、それはあくまでも対処療法でしかなく、その子の持つ本来の力を高めることにはなかなかつながりません。

いくら子どもに強制してみたところで、その子が本来持っている素地力が伸びているわけではないのです。
では、素地力を高めるとどうなるのでしょうか。基礎となる力に余裕がうまれ、記憶量が増えて難しい問題も解けるようになるので、勉強が楽しくなります。楽しいからどんどんやりたくなり、さらに素地力が高まります。

この素地力をどう伸ばしていったらよいか?というのが、教育における課題です。
私たちはこの課題に取り組み、独自の指導ノウハウを完成させ、それを次々とレベルアップして発展させ、確実に成果を挙げています。
北は北海道、南は沖縄と、全国から生徒が集まるようになったのは、その成果が認められているからでしょう。090204

 

 

 

 

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2009年2月26日 (木曜日)

第59回 今売れている意外なものとは?

今、飛ぶように売れているものがあります。それは、何だと思いますか?
それは、「リヤカー」なのです。
「えっ?リヤカー?」と、だれもが思うでしょう。

道路交通法が改正され、駐車違反の取り締まりが厳しくなったのは、皆さんもご存じでしょう。
以降、都内の宅配便は、自転車の後ろにカートをつけて荷物を運ぶようになりました。
以前のようにトラックで運ぶと、ドライバー以外に、駐車中の車で待機する人がもう一人必要になります。そこで、社員の一人が発案したのが、自転車とリヤカーの組み合わせだったのです。
これなら、駐車違反をとられることもありませんし、ガソリン代もかかりません。一石二鳥だったのです。

でも、このリヤカーをつくるのには、大変な技術がいることをご存じですか?
リヤカーは、大きな重いものを運ぶのですから、その加重が引っ張るところに集中します。その加重に耐えるには、ビスやボルトなどで繋げるわけにはいきません。どうしても溶接しなければなりません。

その溶接の技術は、一朝一夕で身につけられるものではありません。
テレビである実験が行われました。T字型のバーを溶接で作製する場合、専門学校生が作製すると20数キロの加重にしか耐えられなかったのですが、熟練工がやると、270キロの加重にも耐え、結局測定器の方が先に壊れてしまったのです。
その熟練工は、あるリヤカーの専門会社に勤めている方ですが、その会社の人たちは、ずっと冬の時代を耐え続けながらも技術を磨き続け、今の光の当たる状況を勝ち取ったのです。

今では、競合他社もほぼ廃業してしまい、一人勝ちの状態だそうです。
このような現象を「残存者利益」というそうですが、最後まで残ってがんばった者にはご褒美があるということです。

これからは、価値観が多様化していく時代です。それに伴い、各個人に与えられた個性を花開かせるときです。
自分の長所を生かし、その力を世のため人のために活かせるまでがんばり抜く心を養わせてあげることが大事だと思います。
そして、他人の個性をきちんと認めてあげる心も同時に養いたいものです。

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 Hirotada.H

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2009年2月25日 (水曜日)

第58回 さらに伸びる下地をつくろう

子どもが思春期を迎え、半巣立ちをする時期に備えて、幼児から小学生までのうちに、きちんとした下地をつくっておくことが必要です。
その下地ができているからこそ、後で伸びる末広がり的な教育が可能となるのです。

中・高生ともなると、なかなか素直に親の言うことを聞きません。親よりも友達と一緒にいる方が楽しい時期なのです。
そういった時期になって、あわてて勉強させようとしても、本人も先生も共に苦労することになります。(私たちも、そのように苦しんでいる子どもを数多く見てきました。)
だからこそ、脳力がすくすくと伸びていく幼児期から、種まきをしてほしいのです。

先日も、卒業生のお母様がこうおっしゃっていました。
「今、早稲田高に通っているけれども、塾にも行かず余裕を持って学校生活をエンジョイしている我が子を見ると、ジワっと喜びを感じます。これも、幼少期からの蓄積があったからでしょう。」

そろそろ、私たちの教室を巣立っていった小学生が、大学受験期を迎えています。その子たちは、私立中学に進んだ子ばかりではなく、公立中学に進んでいった子も多くいます。でも、あまり中学進学先に目くじらを立てる必要はありません。
本人が本当にやる気になったときに使える素地力を、もうすでに身につけているのですから。

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2009年2月24日 (火曜日)

第57回 教育の基本

ヘーグルでは、幼児の脳力開発を発展させ、7年ほど前から小学生の中学受験のためのカリキュラムを開発してきました。
それは、入試に勝つためのテクニックを教えたり、詰め込み式のハードな教え方とは違い、子ども自身の器を広げ、実力を高めるためのものです。

私たちが、生活面、学習面において教育の基本と考えていることをご紹介します。

① 通塾回数は月1回、週1回を基本とし、他の習い事もできる環境をつくる。
② 夜は10時台には就寝させる。勉強時間が足りない場合は朝にする。
③ 夕食は、原則として家族で揃って食べる。

④ 競争による動機付けではなく、自己コントロール力と自立学習の習慣を身につけさせる。
⑤ 脳力開発によって自分の素力を上げ、中高生になってさらに伸びる土台を作る。
⑥ 「人間学」を学び心を養う。

これを踏まえ、各科の特長として、
◎算数科は、4科の中で最も特長のあるものとした。無駄な問題演習をさせず、後に使える思考力を養成するものにした。
◎国語は、すべての科目の土台となる読解力の根底となる力を養成できるようにした。
◎理・社は、本質的な理解ができるように、映像授業を取り入れ、小さいうちから培ってきたイメージ力をふんだんに発揮できるようにした。

 

2003年度から2009年度入試まで7年間、この方法で卒業生を送り出してきました。皆それぞれの目標を実現させています。
ここではっきりとわかったことは、ヘーグル教育を実施することで、進学塾でやる勉強時間と物理的量の半分またはそれ以下で、ほぼ同じ結果が得られるということです。

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Hirotada.H

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2009年2月23日 (月曜日)

第56回 子どもの個性をみつける

子どもは十人十色で、それぞれに得手不得手があり、物事を習熟していくテンポも早い子と遅い子がいます。それは親にもあります。親のテンポが遅くて、子どもが早い場合には問題が起こりませんが、その逆で、親が早く子どもが遅い場合、問題が生じやすくなります。

生まれつき持っている性格は、大人になっても変わりません。生来のんびり屋さんは、大人になってもそうですし、せっかちな人は、どうしてもせっかちのまま育ちます。

お母さんがせっかちだと、子どもがのんびりしていることが理解できず、「そんなにぐずぐずしないで、もっと早くしなさい!」とつい怒ってしまいます。
でも、予め子どもの個性を知っておくと、「この子はこういう子だから」とわかるので、無理強いすることなく、すんなり子どもの行動を受け入れることができます。

ヘーグルでは、お父様、お母様とお子様が、より良い関係を保ちながら子育てができるようなシステムを構築しています。
月1回以上ある母親(父親)勉強会や、子どもの個性を的確に分析、また具体的なお子様の指導に反映できるサポート体制を整えています。
『子育ては親育て』とも言われるように、親と子が共に育っていける環境が必要です。

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2009年2月20日 (金曜日)

第55回 子どもの教育以前に両親のあり方が大切

小さいうちはお母さんにべったりの甘えん坊だった子も、成長とともにだんだん反抗するようになってきます。
そんなときでも、夫婦がお互いを大切にし合っていれば、子どもは本能的に両親を大切にするようになります。

「思春期の長男がお母さんの言うことを聞かない」という相談を受けることがあります。
こんなときは、お父さんの出番です。

では、お父さんはどのように対処すればよいのでしょうか。ふつうは、「お母さんの言うことをちゃんと聞きなさい」と諭すでしょう。でも、そう言っただけで解決することは滅多にありませんね。
言うことを聞くどころか、暴力を振るうことさえあります。そんなときは、「おれの大事な奥さんに乱暴するな!」と強く言って、子どもをはねのけ、奥さんを抱きしめてあげてください。

その時、長男は何を見るのでしょうか。
「男は、まず第一に女の人を守ってやるものだ」ということを学ぶのです。家族を守り、一番大切な伴侶を守る姿を見て、子どもは一つの使命感に気づきます。

お父さんは長男に、「おまえは男だ。男は、小さくても女の人を守らなければいけない。お父さんが家にいないときは、お母さんや妹を守るのがお前の役目だ。頼んだぞ。」と言い聞かせるのです。
そうすると、お母さんや妹に乱暴するどころか、少しでも助けようとするようになり、否応なしに自立の方向へ進んでいきます。
もし、長男がちょっと寂しそうな表情でしたら、「お前は、家族の大事な一員だ。みんなで、力を合わせてがんばっていこうね。」と男同士として語り合いましょう。

このように、家族それぞれの立場や、立ち位置をはっきりさせることによって、子どもは自分の役割を理解して学んでいきます。
夫婦がお互いを尊重し信頼し合う姿を、子どもに見せることから、家族の絆が強くなっていくのです。 090220

 

 

 

Hirotada.H

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2009年2月19日 (木曜日)

第54回 脳力開発と心、確かな学力育成のハーモニー

幼少期に確かな土台をつくっておくと、子どもはその力を基盤にして才能を発揮していくことができます。

ピアノが好きな子はピアノに熱中し、サッカーの好きな子はサッカーに熱中します。
親は、子どもが何かに熱中するのはたいへん好ましいことと応援します。でも、小4くらいになると今後の進路が気になってきます。過熱する中学受験ブームも手伝って「うちも受験させないといけないかしら」と考えはじめます。

そうすると、習い事は早々にやめさせて、受験モードに移ります。テストの結果に翻弄され、やがて受験の本来の目的である「子どもに少しでもよい教育環境を」ということから徐々に外れていき、「少しでも高い偏差値の学校を」目指すようになります。

子どもが勉強をやりたくてしょうがないという状況であれば、それでも良いでしょう。ところが、子どもが本当はあまり勉強をしたくないのに、ある意味無理矢理やらされている場合、あとで問題が起こってしまうことになります。

ヘーグルでは、「子どものやりたいことは善である」と考えています。
子どもが「何かをやりたい」という「やる気のエネルギーそのもの」が大切なのです。

子どもがやりたいことを、「やりきる」までやらせてあげることによって達成感が生まれ、次の興味の対象へと移っていけるのです。

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 Hirotada.H

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2009年2月18日 (水曜日)

第53回 0歳・幼児教育は将来につながっている

胎教、0歳、幼児期から行う教育は決して一時期のものではなく、小学生、中・高生と、その後の成長に影響します。
ですから、子どもが大きくなったとき、どのように育っていてほしいか、どんな人間になってほしいかということを、きちんとイメージして子育てをすることが大切です。

ヘーグルは、あなたのお子様が将来何かに興味をもち始めたときに、思う存分発揮できる力を身につけさせてあげたいと考えています。

幼少期から育んだ力は、その子の素力として一生の宝となります。

「深く理解し、思考できる力」
「速やかに記憶する力」
「様々なことに対応する応用力」
「他の人の心を理解できる力」
「自分にしかない才能を育てる力」
などは、幼少期に育てる必要があります。

このような力は、子どもがこれから果敢に生きていく力の土台となります。
その力を大切に育てていきましょう。
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 Hirotada.H

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2009年2月13日 (金曜日)

第52回 子どものやりたいことはすべて善

子どもが何かをやりたいと言い始めたとき、「そんなことをやって、どうするの?」とか、「お金がかかるから無理よ」などと言って、子どものやる気を削いでしまうことがありませんか?

子どもによっては、やりたいことがコロコロ変わるなど、二つ返事で「いいよ」とは言えないこともあるでしょう。しかし、子どもが何かやりたいと言い始めたときに、すぐに否定するのは禁物です。
この場合大事なことは、「やりたい事柄」ではなくて、「何かをやりたいという熱意や気持ち」なのです。
すぐにOKを出せない時は、「だめだよ」という前に、どうしてだめなのかを一緒に考えて、どうしたら解決できるかを親子で建設的に考えます。

子どもが自ら何かをやりたいと言ったとき、とことんやらせてあげると、子どもの心の底に眠っている「やる気のマグマ」が動き出します。
すると、まるで温泉を掘り当てたように、どんどんやる気のエネルギーがわき出してきます。一つ掘り当てたら、また次というように、本人が納得するまでやらせてあげるのです。

それと反対に、本人がまだやり足りない状態のときに、半強制的にやめさせてしまうと、「やる気のマグマ」が動き出す前に終わってしまうので、何事も中途半端で何に対してもやる気のない子に育ってしまいます。

大きくなってから、「この子はやる気がないんです」という親御さんがいらっしゃいます。うちも同じだと思ったら、過去に子どもが何かをやりたいと言ったときに、本人の意思を無視してやめさせたことがなかったかを考えてみてください。

ある国立大学の大学院の助教授がこんな話をしていました。
「大学院生になって専門的な研究が始まっても、それに本気で打ち込む学生がとても少なくて困っています。聞いてみると、小さいうちにやりたいことをやらせてもらえずに勉強ばかりしてきたから、勉強あるいは進学が目標になっていて、研究がしたくて大学院に来たわけではない、と言うんです。そんなやる気のない学生を引っ張るのは大変なんです」と。
せっかくの難関大学を突破したのにそれでは、何とも寂しいものです。

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 Hirotada.H

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2009年2月10日 (火曜日)

第51回 恵まれた国に生まれたことを感謝しよう(2)

ヘーグル立川校にて、『人間学講座』を開催しました。
150人近くの子どもたちとお父様、お母様方と一緒に学びました。

今回のテーマは、「地球上にある格差」です。

世界には、貧しさゆえに満足に教育も受けられない子どもたちが大勢います。
それに比べ、日本の子どもたちは何と恵まれているのでしょう。
たしかに、日本のすべての子どもが恵まれているのかと言えば、そうではない側面もあります。でも、多くの子どもは、ほとんど何不自由ない暮らしをしているのも事実です。

私たちは、どうして恵まれた環境を与えられたのだろうということを考えなければなりません。良いことをした人間が恵まれ、悪いことをした人間が恵まれないのでしょうか。そんなことは全くありません。
ただ、豊かな国(地域)に生まれたのか、貧しい国(地域)に生まれたのかということだけです。

恵まれた環境に置かれた人は、恵まれた分、周りの人にお返しをし、人の役に立てる仕事をする役目があると思います。
教育というのは、そのことを第一に教えなければならないのです。

入試シーズンになって思うことは、希望の学校に入ることは重要ですが、この地球上には、いくら頑張っても様々な理由で学校に行けない子どもたちもたくさんいるのだ、ということを忘れてはならないということです。

ある私立中学校の先生が、「第一志望でうちの学校に入ってきた子は良いけれども、第二、第三志望で入ってきた子は、やる気がなくどこか心に隙間があるようで、本当に指導しづらい」と話していました。

恵まれた日本に生まれたことも、自分で選択したのではありません。
誰が学校に入るか入らないかも、本人の頑張りによることもありますが、最後の采配は天のみぞ知るというところもあるでしょう。

ですから、自分に与えられた環境を感謝して受け入れ、その中で自分の本分を全うすることが大切です。
そういったことを、親が子どもにきちんと話し、心をきちんと整理し、定めた上で新たな学校生活を送らせてあげましょう。090210

 

 

 

 Hirotada.H

 

 

 

 

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2009年2月 9日 (月曜日)

第50回 恵まれた国に生まれたことを感謝しよう(1)

昨日、『人間学講座』を開催しました。
150人近くの子どもたちとお父様、お母様方と一緒に学びました。

今回のテーマは、『地球上にある格差』です。

はじめに、ドバイの急速な経済発展を学びました。
ドバイは、砂漠の中に突然現れた蜃気楼のように、ここ10年間で大発展を遂げました。オイルマネーにものを言わせ、世界中の富を集めたような状況になり、熱狂的な不動産ブームに沸いて、多くの人がバブル景気を謳歌し、欲望が欲望を呼んでいました。
ところが、世界的不況の煽りは容赦なく襲いかかり、その発展にも陰りが見え始めました。

そのような豊かな状況の反面にある、中国の貧困農村の子どもたちの生活の状況も学びました。
貧しい家庭で生きる子どもたちは、学校の寄宿舎に住み、3段ベッドが押し込められた狭い部屋で寝泊まりしています。1週間の食料は、直径30cmくらいのピザの生地を厚くしたようなパンだけです。
子どもたちは、朝4時から学校の校舎から漏れる蛍光灯の灯りをたよりに、校舎の周りを取り囲むようにして立って勉強を始めます。
昼の休み時間には、一旦家に戻って病気の母親の代わりに食事の世話をして、再び学校に戻る子もいます。
また、大学に行きたいけれども、家の農作業の手伝いをしなければならないため、勉強に専念できない子もたくさんいます。

貧しくて満足に勉強できない→知識がない→だまされる→不当な借金をする、という負の連鎖もあります。
そのような状況から抜け出すのは、本当に容易ではありません。

それに比べ、日本の子どもたちは何と恵まれているのでしょう。
たしかに、日本はすべての子どもが恵まれているのかと言えば、そうではない側面もあります。でも、多くの子どもは、ほとんど何不自由ない暮らしをしているのも事実です。090209

  

 

 

 Hirotada.H

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2009年2月 6日 (金曜日)

第49回 中学受験全員合格おめでとう!

今年の中学受験もそろそろ一段落です。
ヘーグルのMEP生も、ほぼ全員が自分の実力か、それ以上の学校に合格することができました。
中学入試というのは、高校入試、大学入試と続く中で最もフェアな入試です。高校や大学であれば、推薦入試やAO入試など、学力試験以外での入学方法がありますが、中学だけは全員試験を受けなければならないからです。
それだけに、一番過酷だともいえます。

東京の場合、2月1日から始まって、連日、相当過密なスケジュールで入試日程が進行します。複数校受けるとなると、受験と合格発表が繰り返され、一家総出で発表を見ては手続きと、非常に忙しい日々を送ります。12歳の子どもにとっては、まさに出てくる問題を次々と解かなければならない厳しい時となります。

初日の結果が良ければ、2~3日で終わりますが、そうでないと、リベンジを図るためにまた頑張るという消耗戦に入ります。そんな状況が焦りを呼び、悲鳴を上げている子どもは少なくありません。
首都圏の場合、そうやって頑張っても結局は、私立を受験する3分の1の生徒は公立中学校に行くことになります。だから、どうしても私立に入れたいと焦る父母は、子どもを追い込んでしまうのです。

  

そんな中で、ヘーグルは理想的な中学受験を追い求めてきました。ピアノやバレーなど、他の習い事を続けながら合格した子もいます。

私たちは、いろいろなパターンを見てきましたが、はっきり言えることは、子どもを追い込むようなハードな環境においても、結果は変わらないか、むしろ期待以下になることが多いということです。
「まだ11歳、12歳という小さな子どもを育てているんだ」という事を忘れてはいけません。
ヘーグルで育った子は、中学に入ってからもっと勉強したくなるでしょう。
なぜって、伸びしろが、まだまだたくさんあるのですから。 090206

  

  

  

 Hirotada.H

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2009年1月29日 (木曜日)

第48回 フォロワーシップ教育の大切さ

ヘーグルでは、「人間学」を中心にした教育を行い、「リーダーとなる人間の養成」とともに、「リーダーの気持ちが分かる人間づくり」を目指しています。

世の中には、リーダーとなる人間は数多くいますが、それでも相対的に見ればごく少数です。実際には、リーダーをサポートしていく人間の方が圧倒的に多いのです。
では、なぜリーダーとなることを多くの人が学ばなければならないのでしょうか。
それは、リーダーが意図することをきちんと理解し、的確なサポーターとなる人間が多ければ多いほど、組織は健全に運営され続けていくものだからです。
そのようなことを、「フォロワーシップ」といいます。

『頼れるフォロワー、困ったフォロワー』を著したハーバード大学のバーバラ・ケラーマン教授は、組織が大きく複雑になればなるほど、組織としてのビジョンへのフォロワーの参加を強化することが重要だと言っています。
つまり、リーダーが明確なビジョンを提示すると同時に、フォロワーもそれを実現するための力を持たなければならないのです。
リーダーシップとフォロワーシップに共通することは、信念を共有し、それを同じ方向に進捗していくことができるということです。

アメリカ大統領にオバマ氏が選出されましたが、彼を当選に導いた陰には、米国民の発揮する主体的なフォロワーシップがあったのです。アメリカ国民は、リーダーシップをとることが強調されますが、その反面、素晴らしいフォロワーシップの持ち主でもあるのです。
リーダーがいくら笛を吹いても、それに反応する群衆の熱意がなくては、岩は動かないでしょう。
大統領就任式を見ても、日本人からみれば、うらやましいくらいの一体感があります。

激動の時代を迎えている今、私たちも一丸となって難局に立ち向かう勇気と、活力を持たなければならないと思いますし、子どもたちにもそのような精神をもってもらうことを一つ一つ教えていかなければならないのかもしれません。090129

   

 

 Hirotada.H

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2009年1月28日 (水曜日)

第47回 子どもに手伝いをさせよう

この頃、子どもが勉強さえしていれば安心、という親が増えています。
特に首都圏の子どもは、過熱する中学受験ブームに巻き込まれて、勉強、勉強と追いまくられています。「ゆとり教育」の反動でしょうか、その過熱ぶりは凄まじいものがあります。

そんな中で、子どもの教育にとって大事なものが、次第に忘れ去られてしまうような気がしてなりません。

例えば、昔の子どもは家事を手伝うことが当たり前でした。兄弟が多かったこともあって、お兄ちゃんは風呂当番、弟は玄関の掃除、妹は配膳の手伝いや食後の食器洗いなど、分担が決まっていたものでした。
でも最近の子どもは塾や勉強に忙しくて、だんだん手伝いをしなくなってきました。

そこまで熱心になるのは、勉強しないと良い学校に行けず自分が苦労するから、という自己中心的な発想からです。
そのうえ家の手伝いもしないとなると、「家族のために」とか「みんなで協力をして」という意識が希薄になり、やがて大きくなって行動の自由度が高まってくると、それぞれが勝手な行動を取り始め、家族がバラバラになっていってしまいます。

少し前までは、お父さんは外でしっかりと働いてお金を稼ぎ、お母さんは家族の健康を考えきちんと家庭を守り、子どもたちは、これから社会へ出て大きな貢献をするための準備をするためにしっかりと勉学に励みながら、お父さんお母さんの手伝いをする、というはっきりとした役割分担がありました。
今は、共働きの家庭も多く、役割は変わってきているかもしれません。積極的に家事をするお父さんも増えています。それならなおさら、子どもには忙しい両親の手伝いをさせるべきです。
家庭の中で、両親が協力し合う姿を見て育ち、掃除や料理の仕方を小さい頃から覚えておけば、大人になって困ることはありません。

家事手伝いの中で、一番脳を鍛えるのに良いのは料理です。
まず献立を考え、食材をそろえるために買い物をし、すべての料理があつあつで食べられるように同時に仕上がる段取りを組むことで、脳は大きく鍛えられます。
週に1回くらいは、子どもたちだけで料理を作る日があってもいいと思います。
そのようなことを通して、子どもは大きく育っていくのです。090128

 

 

 Hirotada.H

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2009年1月27日 (火曜日)

第46回 寝る子は育つ

深夜のレストランに子ども連れ、もしくは赤ちゃん連れで来る家族も珍しくなくなり、今の社会は夜型になっています。
このような環境下で、子どもは健全に育っていくのでしょうか。

夜遅くまで起きていると、どうしても朝起きるのも遅くなってしまいます。睡眠というのは、時間だけ十分とればいいというものではありません。
成長ホルモンや、体内の酸化を抑えるメラトニンなどの物質は、夜の10時くらいから分泌され、睡眠中に多く分泌されます。子どもが眠っている間に体温を下げ、身長を伸ばしたり、筋肉を増強したり、細胞の新陳代謝を促進してくれます。夜更かしすると、そのリズムが崩れてしまいます。

また、早寝早起きの子は元気で、情緒的にも安定しています。反対に遅寝の子は、日中も元気がなく、活発に活動できません。
キレる子どもが増えているのも、そのようなことが大いに関係しているのです。遅寝は、肥満、無表情、無関心、攻撃性にも関係があるといわれており、大きくなって多大な影響を及ぼすことが懸念されています。

夜型の生活を改めて、早寝早起きの生活リズムを作ることが大切です。
窓に遮光カーテンを使うと、街灯やネオンサインの光が入らずぐっすり眠れていいのですが、朝になっても部屋は真っ暗のままです。
朝日が部屋の中に入ってくる環境は、朝の目覚めにとってとても重要です。
人間の体は、朝日を浴びると脳がリセットされ、15時間くらいのちに自然に眠くなるようにできています。ですから、なるべく朝日を浴びるように心がけましょう。

そのようにしていくと、自然と早起きができるようになります。
早く起きられれば、夜も自然と眠くなるものです。090127

 

 

 Hirotada.H

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2009年1月26日 (月曜日)

第45回 読み聞かせは大事

お母さんは、お腹の中の赤ちゃんに優しく語りかけ、生まれてからは赤ちゃんの顔を見るたびに話しかけます。そして、たくさんの絵本を読んで聞かせます。
この語りかけや絵本の読み聞かせは、子どもの心にどのような働きかけをしているのでしょうか。

1980年代にイタリア、パルマ大学のV・ガレーゼたち3人の教授が、まるで「鏡」そっくりの働きをする不思議な脳細胞を見つけだしました。その名は「ミラーニューロン=まねっこニューロン」。
この脳細胞は、「鏡」のように他人のふるまいをそっくりまねるのです。この細胞のおかげで、人間は他の人の行動を見るだけで、自分の頭の中で再現をし、相手の心を理解することができるのです。

ロンドン大学のタニア・シンガー教授は、人の痛みがわかるかという実験をしました。
恋人同士の女の子のほうに電極を付け、合図と同時に軽い電気ショックを与えた時、女の子は、軽い痛みに顔をゆがめました。次に男の子にも同じように電極を付け、今度は合図だけして、電気ショックは与えませんでした。
すると、それを見ていた女の子の脳の、「前帯状皮質」が反応したのです。この部位は、ミラーニューロンが詰まっているところです。
女の子の脳は、男の子が感じるはずの痛みを“リアル”に感じ取っていたのです。

お母さんが、感情を込めて読んであげる絵本の読み聞かせや語りかけは、子どもの脳の中で同じ作用をします。子どもは、物語を通して心の世界を広げることができます。
ですから、お父さん、お母さん方も、できるだけたくさんの本を子どもに読んであげていただきたいのですが、そのとき、義務感でイヤイヤ読むのでは、子どもはちっとも楽しくないし、楽しくないことを強要されれば本が嫌いになってしまいます。

自分も物語を楽しみながら読んで聞かせると、子どももその楽しさを受け入れていきます。子どもは、お父さんお母さんが楽しく読んでくれる絵本が好きなのです。

親子で一緒になってお話の中に飛び込んで、主人公の気持ちを体感する。そんなふうに絵本の世界を経験した子どもは、きっと本を読むことが大好きな、心の豊かな子になるでしょう。090126

 

 

 Hirotada.H

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2009年1月23日 (金曜日)

第44回 一見無駄に見えることが重要だ

世界経済が急激に悪化している中、日本経済にもその影が落ちています。しかし、世界全体から見れば、その情勢はまだましなほうです。
日本は、アナログ製品から最先端のハイテク機器まで、すべてを自前でつくれる産業基盤、基幹部品や工作機械などの産業クラスターが一通り揃っている数少ない国の一つです。他の国では、技術はある分野に特化していて、すべてが整えることはなかなかできないのです。

なぜ、日本はそのような国に発展してきたのでしょうか。
それは、一見無駄とも思える底辺の仕事を大事にしてきたからです。

むかし、銀行は顧客会社に行員を派遣して、小口のお金の出し入れを手伝うというサービスをしていました。ところが、多くの銀行はコストがかかりすぎるという理由でやめてしまいました。
しかし、そういったサービスが、実は顧客会社の実態を知る上でとても大切だったのです。決算書では見えない会社の実態を把握できたので、高い与信機能を維持できました。

また、日本の銀行は、支店にあるはずの現金が実際にあるかどうかを、毎日一円単位まで合わせていました。合わなかったときは、机の下まで潜り込んでチェックし、合わない理由がわかるまで残業していたのです。ところが、一円のために残業代まで払って合わせるというのは非合理だという理由で、多くの銀行はそれをやめてしまいました。
この照合という作業は、銀行員にお金の怖さを体で教えるという機能を持っていました。一円で妥協してしまうと、後は歯止めがきかなくなるのです。

5S(「整理」「整頓」「清潔」「清掃」「躾」)は、日本の企業文化を支える重要な要素となっていますが、これを外国の人に伝えるのは至難の業だと言います。

例えば、中国に生産工場を置いている会社では、日本から来た技術者は、大きな製品の中に入る部品一つ一つをすべてピカピカに磨けと指示しますが、中国人にはその意味が理解できないといいます。大きな部品の中に隠れてしまうのだから、見えない部品をピカピカに磨く必要がないという論理です。
しかし、見えないところをないがしろにするところから事故は起こります。

子育て、人育ても同じことです。
目先の見えるところばかりに気をとられ、根幹の部分に意識がいかないと、背丈は伸びても、足下がいつも不安定な人間に育ってしまいます。
見えない部分を大事にし、一見無駄に思える部分をきちんと育てていくと、根のしっかりとした人間に育ちます。090123

 

 

 Hirotada.H

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2009年1月21日 (水曜日)

第43回 子の心親知らず

みなさんは、お子さんのことをよく理解できますか?
子どもが生まれると、親は「この子がもっている個性を伸ばしてやりたい」と思います。でも、実際に子育てしていて、「この子はどんな性格なのか」とか、「この子は何に向いているのか」がわからない、という悩みがでてきます。

兄弟を同じように育てているつもりでも、同じことを言っても全然反応が違うとか、弟の言うことは分かるけれども、お兄ちゃんは何を考えているのかさっぱり分からない、ということもあります。
どうしてこのようなことが起こるのでしょうか? それは、
① 親が子どもの性格をよくわかっていない
② 子どもが何に向くのかをわかっていない
③ 兄弟は同じ親から生まれているので、同じような性格ではないかと思い込んでしまう
というようなことに原因があります。

でも、親が子どものことを熟知しているケースはほとんどないと思います。もしそれがわかった上で子育てができるとしたら、どんなに楽でしょう。

これは、大人同士でも同じです。相手の性格に合わせた言葉を使って会話をしないと、なかなか真意が通じないことがあります。

そんなすれ違いを解消するために、それぞれの性格の型を知る方法があります。型を知った上でコミュニケーションをとっていくと、とても楽になります。
ヘーグルでは、2月1日にセミナー『子育て応援教室』を開催します。興味のある方は、ぜひ会場へお越しください。

  ※詳細はメールでお問い合わせください。

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2009年1月20日 (火曜日)

第42回 入試シーズンまっただ中

センター試験も終わり、入試シーズンまっただ中になりました。
中学受験、高校受験、大学受験と、大忙しの時期です。

多くの受験生は、複数の学校を受けるでしょうから、結果次第で、戦略的に受験校を変えなければならない場合が生じるので大変です。
滑り止めと考えていた学校がうまくいかなかったり、思わず偏差値の高い学校に合格したりと、思いもかけないような結果が多々生じます。
誰でも第一志望校に行きたいと思っているし、親や先生も同じ思いです。

結果が良ければいいのですが、悪かったときは「何でだろう?」と、思い悩んでしまいます。
一番ショックなのは、滑り止めや本番の練習のために受験した学校がうまくいかなかった時です。1回の失敗が尾を引いてしまわないように、周りの大人達が、対応に気をつけなくてはいけません。
そのようなときに、「たまたま、その時は実力を発揮できなかったんだよ。でも、次は大丈夫だよ」と言っても説得力がありません。
例えば、「天は、あなたにとって一番いい学校を用意していてくれているから、安心して堂々と受けてきなさい」と言ってやるのはどうでしょう。

入試当日に、「この前はダメだったけれど、今日こそ本番よ。しっかりやってね」などと言って送り出すのはもってのほかです。
当日は、普段の実力かそれ以上の実力を発揮できるような、言葉がけをしてあげましょう。

最近の子どもは、思った以上にプレッシャーに弱いのです。
中学受験をする、ある子の成績推移を見て気づいたことがありました。その子は、良いときと悪いときの偏差値の差がかなり大きいのです。
一番良かった偏差値をとった時は、友達も同じ試験を受けに来ていました。休み時間に友達と会話できたことが、その子の緊張を解くことになったのです。

「がんばれ」と言い過ぎるのも、かえってプレッシャーになってしまいます。
できるだけ普段と変わりなく、いつも通りに送り出してあげましょう。090120

 

 

 Hirotada.H

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2009年1月15日 (木曜日)

第41回 時代の変化と教育のあり方

先日、「カンブリア宮殿」というテレビ番組を観ました。「若者よ 農業を目指せ」というタイトルで、企業として、まったく新しい形の農業を実現させいている会社を取り上げていて、若者たちが早朝から大地の上で働く、すがすがしい光景が映し出されていました。
従来の世襲制の農業とは異なり、新規就農者を募り技術を習得させる、人材育成に力を入れた新しい形の農業です

もし、大学を出たわが子が突然農業をやると言い出したら、反対する親は多いのではないでしょうか。
でも、食糧自給率が40%しかない日本にとって、今やらなければならないことの第一は食料の問題であることは自明の理です。
若者たちが、まず農業を大事にしようというのは、生きるという本能から考えても当たり前のことです。

様々な分野で、既存のやり方が立ち行かなくなってきている現在、発想転換して斬新な方法を創造していく必要があります。
教育も例外ではありません。
教育というのは、時代に合ったものでなければなりません。

これからの時代を生きていく子どもたちは、それに適応する感性を持ち合わせているはずです。
その感性がすくすくと育っていくのを阻害することなく、また、大人の価値観を押しつけることのないようにしていきたいものです。 090115

 

 

 

 

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2009年1月14日 (水曜日)

第40回 進化する若者の心

モノをどんどん買い石油を大量消費するような生活を、肉食系消費といい、すべてのものが大型化し、大量に消費されます。
それに対して、草食系消費とは、自分の心地よさが大切です。大きさや規模よりも、自分たちが心地良くいられるかどうかが基準です。

最近、肉食系消費から草食系消費へと、若者の意識が変化してきました。
自分で会社を興そうという気概のある若者の中にも、上場や全国展開を目指すばかりでなく、自分たちらしい会社を作りたいと考えるケースが多くなっています。

自動車が売れなくなってきているのも、その動向の現れです。
環境にやさしいこと、そして、何よりも自動車が必要なの?ということです。
肉食系消費の世代では、一人一人がそれぞれ好みの車を持ち、新型車が出ればそれに乗り換えるという意識がありました。

でも、草食系消費の世代になると、家族の中で誰かが1台持っていれば済むんじゃない?長く大事に乗ればいいんじゃない?という意識に変わってきたのです。
1台の車を複数で所有するカーシェアリングが広まっているのも、同じ理由からでしょう。

経済が活況であったときは、消費するよりも稼ぐ方が上回っていました。
でも、それが逆転するようになって、はたと考え始めました。
外食するよりも、家で食事をする方が、安全で、美味しいことを再認識しました。一時の原油高や食品の価格高騰などは、今までの肉食系消費に警告を示すことになりました。

この警告に基づいて、若者達は自分の将来を真剣に考え始めました。
いや、もうすでに考え始めているところに、あとでサブプライム問題や原油高という状況がやってきたのです。

若者達が急激に変化しているときに、今子育てをしている親御さんは、よく考えなければならないと思います。
私たち大人が育ってきた環境と、これからの時代を生きていく子ども達の環境は、まったく違うのです。

つまり、肉食のライオンが草食の山羊を育てるようなものです。

 
090114_2  

Hirotada.H

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2008年12月26日 (金曜日)

第39回 大掃除が子どもを育てる

さあ、大掃除の時期がやってきました。
この大掃除は、いろいろなことを子どもに学ばせるチャンスです。

私が大学生の時、家庭教師として指導している子どもに、「年末の大掃除をきちんとやる」という宿題を出しました。
その子は言われたとおり、きちんと掃除しました。

「やってみてどうだった?」と聞くと、「照明を掃除したとき、器具がピカピカ光って、とても明るくなったのでびっくりした」というのです。
次に続く感想を聞いて、私の方がもっとびっくりしてしまいました。
「先生、物って磨くと光るんだね」と。

その子の心の中で、磨く=光るということが結びついた瞬間でした。
大人にとっては、磨けば光るというのは、ごく当たり前のことですが、子どもにとっては新たな発見であり、新鮮な体験だったのです。

銀食器など、高級な食器は、シルバーポリッシュでしょっちゅう磨いていないと、曇りが出てしまい、興ざめしてしまいます。
良い物であればあるほど、手がかかります。
そのような本物を観る目を養うのに、大掃除は一役買うはずです。
ぜひ、貴重な原体験の機会を与えてあげてください。Piyopiyo_3   

 

 

 Hirotada.H

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2008年12月22日 (月曜日)

第38回 健康で長生きの秘訣

誰もが、いつまでも健康で長生きしたいと思っています。
その秘訣は、「少食」にあるようです。

97歳の現役医師として活躍しておられる、聖路加国際病院理事長の日野原重明さんのお元気な姿を、テレビで拝見しました。
日野原さんの生活ぶりは、年齢からは想像できないようなハードさで、食事はかなり少ないカロリー摂取量で、バリバリ仕事をされています。
小食で健康に長生きを、体現しておられる方のようです。

どうも人間は、たらふく食べてゴロゴロしていて、なおかつ健康でいられるほど都合よくはできていないようで、グルメでメタボは、やはり短命のようです。

日本も「飽食の時代」と言われて久しくなりますが、飽きるほど食が溢れているこの時代は、やはり何かがおかしくなっているのではないでしょうか。

今の日本の子どもたちの多くは、本当の空腹を知りません。
一日中何も食べないで過ごした経験のある子は、ほとんどいません。
何事に対しても意欲がなく、集中力がないのは、もしかしたら「食」にまったく困らない環境がそうさせているのかもしれません。
人間は、食べ物に不自由しない状況下におかれると、その状況に満足してやる気が起こらなくなってしまいます。

これから食糧難の時代がやってくるとも言われていますが、もしかしたら、人間がさらに健康で幸福な生き方ができるように、地球が問いかけているのかもしれません。

体に良いといわれる食べ物にとびついて、サプリメントをたっぷり摂っていれば、本当の健康が得られるというものではありません。
バランス良く、腹八分目を心がけて、元気に歳を重ねましょう。081222

 

 

 Hirotada.H

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2008年12月19日 (金曜日)

第37回 子どもをスポイルする親

親は、子どもがあらゆる面で大きく成長してほしいと願い、愛情をもって育てます。
ところが、情熱をもって育てれば育てるほど、かえって逆効果になってしまうことがあります。
それは、向かっている方向が違うからです。

子どもは、幼児、小学生のころに荒れることは少ないのですが、中学生より大きくなってくると、様々なことが起こってきます。
学校不適応、登校拒否など、様々な現象は、親の心の持ち方や考え方が大きく影響する場合があります。

母の愛情があふれるばかりに盲目的になってしまう、「母子カプセル」という言葉が使われて久しくなります。
少しでも賢く育てよう、できる子にしたいという願望は、親なら誰でも多かれ少なかれあるものです。

でも、その気持ちが行き過ぎ、他人の子と比較して「うちの子の方が頭がいい」などと言って、自分の子どもが優秀であることを鼻にかけるようになってしまうと危険です。

問題を起こす子どもの親は、自分や子どもに対して過剰なプライドを持っていることが多いのです。
そのためどうしても他の子が下に見えてしまい、うちの子は特別であると思い込んでしまうのです。
そういう価値観で育てられた子どもは、大変危険です。
無意識のうちに、他をさげすむようになり、やがては一人ぼっちになってしまうのです。

他と馴染めなくなり、「なんで、わかってくれないのか?」と悩み始め、そのうち、周りの人が馬鹿なのだと決め込んでしまいます。
その様子を見た親は、「わが子は優秀だから仕方がない」と意に介しません。
そんなことに悩むどころか、うちの子の能力を伸ばすことだけに終始し、その子の慢心をどんどん助長してしまい、その子自身が苦しんでしまうのです。081219

 

 

 Hirotada.H

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2008年12月12日 (金曜日)

第36回 教育はサービスではない

子育ての第一の目標は何でしょう?
それは、自分の力で生きていく力をつけさせることでしょう。一言でいえば、「生きる力の構築」ということになります。

ところが、現代の教育のあり方は、子どもを自立させない方向へと導いてしまっている側面があります。
それは、教育=サービスだと考え始めた頃から起こっています。

教育をサービスと考えた場合、教育者がサービス提供者で、子どもはお客様ということになります。サービスを提供する人(教育者)は、お客様(子ども、或は親)が満足するようにしなければなりません。

ですが教育の現場では、サービス一辺倒では不十分なこともあります。教育には、当人にとって心地よい環境も必要ですが、そうでないことも、その子を大きく成長させることがあります。

よく考えなければならないのは、子どもが自立して自ら考えることのできる人間に育てるには、どうしたらよいかということです。

多くの親は、塾や家庭教師に、わかりやすい指導を求めます。
わかりやすさとは、手っ取り早く点数をとる方法でもあります。でもそれは、教える側の力に頼ってしまうことであり、同時に、子ども自身が理解しようとする力を奪ってしまうことにもなりかねません。

答えを出すためのテクニックを教えることが、教育ではありません。
子どもが自ら理解しようとする努力をしないで、簡単に教えてもらうことを繰り返していると、自立からますます遠ざかってしまいます。

私たちも、教育のプロとしてわかりやすい指導を追求していますが、子どもの自立を第一に考えています。
手を出して助け船を出してあげればあげるほど、自分で考える力は失われていきます。
でも、助け船が遅れれば、その子のやる気は下がってしまいます。
このタイミングと量がとても重要です。

「過ぎたるは及ばざるがごとし」081212
この言葉を銘記しておきたいものです。

 

 

 Hirotada.H

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2008年12月11日 (木曜日)

第35回 子ども自身が考える

子ども自身が考え、自立の方向に向かう子育ては、どうしたらできるのでしょうか?

「ちゃんとやりなさい。ちゃんとしなさい」が、お母さんの口癖になっていないでしょうか?
この「ちゃんと」というのは、とても曖昧な言葉です。
どうすれば「ちゃんとした」状態になるのでしょう?
もし「ちゃんとしなかったら」誰が困るのでしょう?

「ちゃんとしなかったら、困るのは本人でしょう」と思いますね。
でも実は、困るのは“お母さん”なのです。
今のお母さんの多くは、自分の子育てが自己の評価につながると思ってしまいがちです。
子育ての失敗=親である自分の失敗、と考えてしまうからです。

躾のなっていない子どもを見かければ「親の顔が見てみたい」と言いたくなりますが、このような意識が過剰になりすぎると、親にとっても、子どもにとっても過剰なプレッシャーとなってしまいます。
いつも誰かに見られていて、評価されているような気がしてしまうのも無理はありません。
最近の人の特徴は、思ったことをあまり分別をつけずに言ってしまう傾向が強いからです。

だからこそ、人の言うことをいちいち気にしていても何もなりません。
もっと、堂々と子育てしていきましょう。
多少の波は、あるのが当たり前です。あったっていいじゃないですか。

子どもが、自分の行動を反省するのは、何か自分に不都合な事があった時です。
例えば、忘れ物をしたり宿題を忘れれば、困るのは子ども自身です。
小学生や幼児の場合、完全に放っておくわけにはいきませんが、自分が困ったという体験をさせるのも一つの方法です。

自分が困れば、何とかしなければという気持ちになります。そのような気持ちになってはじめて、人のアドバイスを聞く耳を持つようになります。

子どもの自立のきっかけは、このようなところから生まれてくるのでしょう。081211

 

 

 Hirotada.H

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2008年12月10日 (水曜日)

第34回 何でちゃんとやらないの?

子育ての主役は誰でしょう?
「もちろん、子どもでしょ」と、誰もが即答すると思います。
でも、現実はどうでしょうか?

「宿題やったの?学校から帰ったらすぐにやりなさいって、いつも言ってるでしょ。もう、あなたはマイペースなんだから。ちょっと貸しなさい」と、お母さんは早速宿題にとりかかります。
子どもは、お母さんの素早い行動にあっけにとられるばかり。
ポカンと口を開けて見ています。

「なにボケッとしているの。早くここを読みなさい。ほら、ここに答えが書いてあるじゃない。何でわからないの。ここを抜き出して書けば、これが答えになるのよ」
子どもは、お母さんの指示通りに答えの部分を書き写します。

お母さんは「だめよ、そんな字は、きたないわね。どうして同じ大きさに書けないの。右がどんどん下がって行くじゃない。お母さんが消してあげるから、もう一度書きなさい」と、ますますヒートアップ。

「ちゃんと行を揃えて書かないから、計算を間違えたでしょ。繰り上がりの時はいつも間違えるんだから」
「さっきやった問題と同じでしょ。何度同じことを教えたらわかるの?」

このような会話を、どこかで聞いたことはありませんか?
もし、わが家で頻繁に起きているとしたら、それは大変危険です。
いつも、頭がクルクルと回っているのはお母さんの方です。
子どもは、聞き流すしかありません。なぜって、まともに聞いていたら、おかしくなってしまうからです。

その子が学校で忘れ物をしようものなら、また大変です。
「明日の準備はちゃんとできたの?学校で先生に言われたものを、もう一度出してごらん。ほら、これが足りないでしょ。すぐにカバンに入れなさい」
このようにして、子どもはお母さんの指示通りにしていればよい状態になります。
自分から考えて、忘れ物をしないような工夫をするようにはなりません。

いつまで、このような子育てをしますか?
どうすれば、このような子育てから抜け出せるのでしょうか?081210

 

 

 Hirotada.H

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2008年12月 9日 (火曜日)

第33回 競争を教える前に

最近、小学生の校内暴力が急増しています。07年度に発生した、小学生が引き起こした校内暴力の件数は4800件あまりと、02年と比べて3.5倍に増えています。

原因はいろいろあると思いますが、私が非常に危惧していることのひとつは、公立の小学校の中にも「競争原理」が持ち込まれてきていることです。
全国学力テストの実施で、地方自治体は大きく揺れています。
また学区制を廃止した地域の公立校の中には、人気校と不人気校との差が激しくなり、格差がうまれてきています。

学力問題は、大きな問題です。学力レベルが下がるというのは、国力にも関わる重大な問題です。
でも、学力問題を語る前に、特に公立学校で大切にしなければならないのが、「共生」の意識です。
一つの学級には、貧しい者も富める者も、体格の良い子もそうでない子もいます。
そのような様々な環境にいる子どもたちが、毎日の学校生活を、お互いに仲良く助け合っていくことを学ぶのがもっとも大事なことです。みんなと共に生きることを、徹底的に教えるのです。

自分の感情をコントロールし、「共生」ができるようになった子どもが、次に学ぶのは「自立」です。
「自立」した人間は、他を尊重することができます。

共生の意識を学び、自立し、その上で学ぶのが「競争」です。
「競争」とは、競争できる体勢が整ったときにはじめてするものです。

競争できる体勢が整うということは、どういう状態をいうのでしょうか。 それは、
① 自分が勝ったときに、負けた者に対する配慮ができる心の器が作れたか。
② 自分が負けた時に、自分自身の心を鼓舞することができるようになったか。
③ 単なる勝ち負けを超えた、本質的な価値観を理解する力を身につけたか。
この3つの準備が出来た時、本当の「競争」に参加する資格が与えられるのです。

今、子どもたちに安易に「競争」を押し付け過ぎているような気がします。
競争することが悪いのではなく、競争を教える前にやっておかねばならないことがあるのです。
「共生」⇒「自立」⇒「競争」という順番を考えずに、幼い頃から他と競争することに慣れさせてしまってはいけないのです。

まずは、人間として育てなければならないところを育てましょう。
自分が勝つことばかりを望む、独りよがりな子どもを育ててはいけません。081209

 

 

 Hirotada.H

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2008年12月 8日 (月曜日)

第32回 長期的視野で考えよう 1

幼児・小学生の教育で大事なことは、常に長期的視野に立って考えることです。
短期的な目標設定ばかりに気をとられると、思いがけない落とし穴にはまってしまうこともあるからです。

子どもは、なかなか親の思うようには育ちません。
「長所を伸ばそう」とよく言われますが、本当に子どもの長所を把握しているでしょうか。
親から見れば短所に見える部分が、案外、その子にとっての最大の長所だなんてことは、大いにあるものです

例えば、小さな子がいろいろな物を拾ってきて集めておくので、ガラクタだらけになってしまう、などという話を聞きます。

でも、その子にとって、このガラクタの山は宝の山。創作意欲をかき立てられる材料だったりするのです。
そんな子に、「もう二度とガラクタを拾って来てはだめよ」と強制的に阻止してしまったら、せっかくの創造力が台無しになってしまうかもしれません。

子どもには、「やる気のマグマ」というのがあって、泉のように自然に湧きあがってくるのです。

いつ、どこから、どんなやる気が湧いてくるかはわかりません。
親の期待とは裏腹に、親にとってはあまりありがたくない位置に沸いてきたとしても、それをふさいでしまうと、「やる気」のエネルギーも枯渇してしまいます。

子どもが大きくなってきたときに、「この子はやる気がないんです」という言葉が聞かれます。
そのような場合には、その子がやりたいことをやらせてあげたかどうか、その子の考えを聞いてあげたかどうか、振り返ってみてください。
子どもは、思いのほか器用に親の考えに同調します。
自分の意志なのか、親に合わせたのか、わからない場合がありますので、気をつけなければなりません。081208

 

 

 Hirotada.H

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2008年12月 5日 (金曜日)

第31回 豊かな感性を育てるには 2

豊かな感性をもった子どもを育てるには、日常の何気ない会話の中で、子どもに気づきを与えられるようなやり取りが必要です。

「なんで、ことわざを覚えなければならないの?」と子どもにきかれたら、あなたはどう答えますか?

まず、日常会話の中で、どのような場合にことわざを使うかを考えると、言いにくいことや、諭したいことを相手に伝えたいときに、引用することが多いものです。

相手を諭す場合に、面と向かって相手の非を指摘すると、なかなか素直に聞き入れてもらえない場合があります。
そんな時にことわざを引用すれば、今までにたくさんの人が同じような過ちや不注意を起こしてきたのだ、ということを同時に伝えることができます。

誰でも同じようなミスをおかすものだという前提で、人を諭すというのは、とても素晴らしい考えです。
ことわざには思いやりの心が感じられます。
また、ことわざは、人生教訓のかたまりなので、これから生きていく上での智恵を学ぶのにも最適です。

これを子どもに伝えるには、どのようにしたらいいでしょうか?
「なんで、ことわざを覚えなければならないの?」と子どもにきかれたとき、こう答えたらどうでしょう?

「○○ちゃん、あなたにはこのような悪いところがあるから直しなさい、と言われて素直に聞ける?いきなりそう言われたらイヤでしょう。
そういうときに、昔から言い伝えられている“ことわざ”を使うと、自分だけじゃなくて、今までのいろいろな人も同じように間違えたんだなって思えるでしょ。
そうすると、自分だけが責められているんじゃないんだ、と感じることができるから、素直にそうかなって思えて、とてもいいんじゃない?」

そして、さらに
「いろいろなことわざを覚えておけば、あなたがこれから生きていく上で、何かに迷った時、役立つことがきっとあると思うわ」
と付け加えてみてもいいでしょう。

 

ことわざは、絶対に覚えなければならない、というものではないかもしれません。
でも、知識として蓄えておけば、意味の深さに気づくことで、自分の心を豊かにし、それを表現するのに役立ちます。
感性を豊かにする糧となるものは、日常の中にたくさんあります。

子どものうちから、「何のためにやるのか?」という目的がはっきりしたことばかりをやらせていると、なかなか思考の幅ができません。
目先の結果を追い求めるのではなく、後でじわっと効いてくるような、種をまいていきましょう。
そのようにしていくと、知らず知らずのうちに感性が磨かれていくものです。081205

 

 

 Hirotada.H

 

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2008年12月 4日 (木曜日)

第30回 豊かな感性を育てるには 1

子育てするうえで大切にして欲しいことは、感性を育くむことです。
幼少期に、きちんとした感性を育てると、やがてはその子の哲学へと育っていきます。

発達段階から見れば、2歳の終わりころに共感・恥・罪悪感など感情がわき始め、3歳の初めごろに善悪の概念を獲得します。
子どもは、思ったよりも早く価値観の基礎を作り上げていきます。

絵本の読み聞かせは、豊かな感性をつくるのに役立ちます。
「子どもには、恐いお話しやハッピーエンドでないお話しを読ませない方がいいのでは?」というお母さんがいます。
その気持ちはわかりますが、そのようなお話しを避けるよりも、「恐いことやハッピーエンドにならないこともあるのだから、今の幸せに感謝しようね」と教える方がいいと思います。

人の痛みを理解するためには、自分も痛んだ経験が必要です。
その疑似体験を、本の中でやっているのです。

また先日、こんな質問を受けました。
子ども(小1)に、「何でことわざを覚えなければならないの?」と聞かれて、どう答えてよいか考え込んでしまったというのです。
その時お母さんは、「あなたの知識を広げるためよ」と答えたものの、なんとなく釈然としなかったのだそうです。
ここで、気の利いたコメントを返すことができれば、その子に確固とした価値観を植え付けることができます。それは哲学にも通ずるものです。

日々のこうした何気ない会話の中に、大きなチャンスがあるのです。
さあ、皆さんはこんな時、どう答えますか?ちょっと考えてみてください。081204
次回、その答えをご一緒に考えてみましょう。

 

 

 Hirotada.H

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2008年12月 3日 (水曜日)

第29回 感性の豊かな子に育てる

幼児から小学生までの教育で、大事なことは何でしょう?
それは、子どもが生きていく上で最も大きな土台となる、“感性”を育てることです。

感性の部分は、その人がどう育ってきたかに関わってくるので、大きくなってから変えることは難しいものです。

「いいのはわかるけれども、何となくいやだな」とか、「何がいいってわけじゃないけど好きなんだよね」みたいな感情を起こすのが感性です。
人は、知性や性格よりも感性が合うかどうかを判断します。

感性というと、とてもあいまいな感じがしますが、実は陰に哲学が隠れています。
例えば、最近、車が売れなくなってきていますが、この場合「車ってそんなに必要なものなの?」という感覚がベースにあると思います。
わざわざお金をかけて、空気を汚して資源を無駄にするよりも、もっといいことがたくさんあるんじゃない?という素朴な発想です。
この素朴な発想の陰にあるのが哲学です。

人がこう言っているから私も、という付和雷同型ではなく、自分自身の内からわき上がる自分流の哲学です。
この哲学を持っている人と、そうでない人の差が広がりつつあるように思います。

あまりにも軽率な行動をとる若者と、信念を持ってボランティア活動をしている若者が同時にいます。
どちらも感性にもとづいて動いていますが、その裏にあるストーリー性がまったく違うのです。

次回は、きちんとした哲学を持った子をどう育てていったらよいかを考えます。081203

 

 

 Hirotada.H

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2008年12月 2日 (火曜日)

第28回 「遊び感覚」を大事に

才能を伸ばす環境作りをするのが、ヘーグルの大きな役目です。

① 子どものちょっとした発言を聞き逃さないこと
② 子どもに対して、否定的な態度で接しないこと
③ 親が子どもの現状だけを見て、「この子は、ダメだ」と決めつけないこと
  (才能が開花する時期には、個人差がある)
④ 子どもを焦らせないこと

才能を伸ばすためには、この四つが重要なポイントとなります。
そうすると、子どもの中に可能性の芽がたくさん見えてきます。

本嫌いの小2の男の子がいました。
いろいろな本をすすめても全く興味を示さなかったのですが、ある時、一冊の本に出会って、初めて読書の面白さを知りました。
それからその子は、「とにかく本を読みたい」と言い出したのです。

それは、年末の最後の授業の時でした。
せっかく自分から「本を読みたい」と言いだしたので、このチャンスを何とか生かしたいと思いました。

「それでは、教室にある本を貸しましょう。100冊くらいはあるから、これで足りるわね。
年が明けて教室が始まる前に返してくれればいいから」
と、宅急便で送ってあました。

送られてきた本を見て、その子は大喜びでした。
貸し出し期限が決まっていたこともあって、冬休みの間に、ほとんどの本を読んでしまいました。
その後は、親子で図書館に通い、片っ端から読んでいきました。

それから、子どもたちの間で、本読み競争が始まりました。
ぼくも!わたしも!と、早読み、たくさんの本を読むということが、子どもたちの一種の遊びとして始まったのです。

本人も周りの大人も、読書嫌いだと思い込んでいたこの子が、ヘーグルで速読をマスターした最初の子になりました。
チャンスは、どこにあるかわかりません。
可能性の芽を摘んでしまわないよう、大切に育ててあげたいものです。081202

 

 

 Hirotada.H

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2008年11月27日 (木曜日)

第27回 早期教育の成果を上げるコツ~2~

教育とは、誰もが、子どもに良かれと思って受けさせるものです。
しかし、その方向が正しければ良いのですが、かえって子どもの負担になってしまう場合があります。

特に早期教育の場合は、ほぼ100%親が主導権を握ることになるので、親の理解度や考え方が直接的に影響を及ぼします。

  • 攻撃的な性格で、何でも勝ち負けとしてとらえてしまうタイプ
  • いつも他人の動向が気になり、周りの人に流されてしまうタイプ
  • 夫婦仲があまり良くなく、子どもに過度の期待をかけてしまうタイプ
  • 人よりも先んずることを求め、何としてもわが子を優秀児に仕立てたいタイプ

こんなタイプの人は、子どもの早期教育を始めると、行き過ぎてしまうことがよくあります。

 

人間の脳は刺激によって育ちます。
早期教育は、子どもの才能を豊かに育むチャンスを与えてくれることに、間違いはありません。

しかし、その環境が生かされるのは、子どもが楽しく学ぶという前提の上に成り立つのです。
心と心が通い、適度な量を、楽しみながら取り組むことが重要です。
適度な量をはかる目安として、「もっとやりたい!」こう言っているうちに、やめることが秘訣です。
「もうたくさん。やりたくない」と言わせてはいけません。

早期教育で学んだことは、熟成する時間が必要です。
時間をかけて、潜在意識に徐々に染みこむように育んでいくのです。
親のちょっとした配慮が、善し悪しを分けてしまうことも少なくありません。081127

 

 

 

 Hirotada.H

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2008年11月26日 (水曜日)

第26回 早期教育の成果を上げるコツ~1~

ヘーグルの生徒さんには、いろいろな年代の方がいらっしゃいますが、ヘーグル教育の成果をもっとも発揮しているのは、乳幼児期から始めた子どもたちです。
もちろん、小学生、中・高生や大人になってから始めても、決して遅すぎるということはありません。みなさん、大きな成果を実感されています。

それでもやはり、乳幼児期から始めた子どもたちは、パワーが違います。
小さいうちに始めたほうが、土台となる根っこの部分をしっかり築くことができるので、大きな力を発揮できるのです。

ただし、早くから闇雲に詰め込めばいいということではありませんので、注意が必要です。
たとえば、よくこんな勘違いをされている保護者の話を聞きます。

  • フラッシュカード(教室で使う教材)を見せさえすれば右脳が活性化するので、家でも大量に見せた方がよい
  • 幼児期は、大量暗記が大切だからと、過剰なの量の暗記をさせる
  • 家で、CDやフラッシュカードなどのDVDを、過剰な量を見聞かせしている
  • 様々な教材を買ってはみたが、使い切れないでいる

ヘーグルは、東京の立川にあるのですが、北は北海道から南は沖縄まで、全国各地から通ってくる方が大勢いらっしゃいます。
その方々は、近くの教室に通っていたが成果が出なかったとか、ご家庭で熱心に取り組んできたが結果に結びつかなかったという、お悩みをもって来られる方がほとんどです。
同じようなトレーニングをしていても、正しいやり方をしなければ、まったく成果があがらず、辛いだけになってしまいます。

ヘーグルのポリシーは、

  1. ご家庭ではできない教育をしています
    様々な分野にわたる教育の中で、フラッシュカードは非常に有用な教材ですが、50分授業のうち数分間程度やれば十分です。あくまでも全体的な授業の質を重視しています。
     
  2. 本当に必要な教材しか販売しません
    ご家庭では、配布CDを少し聞かせる程度で、DVDを見せたりする必要はありません。少しのプリントや絵本の読み聞かせをしてください。
     
  3. 右脳活性に必要なのはよい「場」です
    授業を通して幅広い年齢層の方々を指導し、かつ長年通っている子どもたちが、どう育っていくのかをじっくりと見守っています。その貴重な積み重ねを常にフィードバックし、日々研究を重ねています。
     
  4. 親も子も共に成長できる場を提供し続けます
    親御さんの意識のあり方が子どもの成果を左右するので、毎週のレクチャーや、ノート指導、親と子の共育大学、季節ごとに開催するPADなど、ご両親も共に成長できる場を提供しています。081126

です。
みなさんと共に、私たちも成長していきたいと願っています。 

 

 Hirotada.H

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2008年11月25日 (火曜日)

第25回 イメージ教育がマルチ処理能力につながる

ヘーグルのイメージ教育は、マルチ処理能力につながっていきます。
マルチ処理能力とは、タテに連なるものを単純に直列で処理するのではなく、たくさんのことを並列で処理できる能力ということです。

生まれつき、この能力をそなえた人もいます。
いくつもの仕事を同時に正確にこなしていく人なども、すでにこの能力を身につけているのでしょう。

この力を後天的な能力として、多くの人が身につけられる方法として確立したのが、ヘーグル教育です。

能力を開発するのに大切なポイントは、イメージ力を活用し、全脳をフルに使った深い集中状態になることです。

そのような状態を体験し、確実に能力を開いていくには、それに対応した「場」作りが必要です。
ヘーグルが提供する「場」を一度見ていただければ、体感できると思います。
そのようなことができるようになった人たちを、実際に見てみることから、あなたの第一歩が始まります。081125

 

 

Hirotada.H

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2008年11月24日 (月曜日)

第24回 ヘーグルのイメージ教育

ヘーグル教育の基本は「イメージ」教育です。
「イメージ」とは、目を閉じたときに、まるでテレビを見ているかのように映像を頭に思い描くことのできる力です。

例えば、「目を閉じて赤い色を思い浮かべてください」と言われて、あなたの頭の中は
どのような反応をしますか。
① ただ真っ暗で何も見えず、想像することもできない。
② 真っ暗だけれども、何となく想像することができる。
③ ぼんやりとした赤い色が見えてくる。
④ はっきりとしたい色が見えてくる。
というように、いくつかのパターンに分かれると思います。

子どもの場合、④のようにはっきりとした赤い色が見えるようになるのは、非常に簡単です。
特に、幼児期から右脳のトレーニングをしている子どもにとっては、③や④のようなイメージを見ることは、とても容易いことです。

イメージというのは、寝ているときに見る「夢」のようなものです。夢は、実際に目で見ているわけではないのに、映像が見えています。
でも、夢とイメージでは、決定的に違うところがあります。それは、「夢」は無意識に見ますが、「イメージ」は、意識して見るものだということです。

あまり夢を見ないという人でも、一度や二度は見たことがあるでしょう。
ですから、トレーニング次第で、誰でもイメージを見ることができるようになるのです。

明け方トイレに起きてしまったようなときは、チャンスです。
ボーっとしながら、夢心地でイメージを見ようとしてみてください。
結構、簡単に見ることができますよ。

このイメージ力が、ヘーグル教育のすべての基本となります。 081124

 

 

 Hirotada.H

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2008年11月21日 (金曜日)

第23回 共生の時代に

2008年も、もうあと1ヶ月と少しになりました。
環境問題、経済問題、理不尽な犯罪・・・日々暗いニュースばかりが目立ちます。
そんな時代に対応できる人間とは、一体どんな人間なのでしょう。

これからの時代は、共生の時代といえるでしょう。
共に生きるというテーマは、人間同士だけのものではありません。
地球、宇宙、自然と一体化していくことでもあります。

それには、感性を磨かなければなりません。
磨くというよりも、もともと人間の中にあった、みずみずしい感性を呼び覚ますといった方が正しいかもしれません。

目を見開いて他人を責めるより、静かに目を閉じて自分の心を見つめる。
そんなゆったりとした時間を過ごしていると、ふと一番大事なことが心に浮かんできたりするのです。
そうすると自然の声が聞こえてくる。

そのような感性に基づいて、その上で論理的に考えていくことが、これからの時代に必要とされているのではないでしょうか。

ヘーグルでは、そのような自然や宇宙が訴えかけてくるメッセージを感じ取れる感性を持ちながら、論理的に思考できる人間を育てたいと思っています。081121

 

 

 Hirotada.H

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2008年11月20日 (木曜日)

第22回 脳の特徴を考える

ヘーグルで行っているプログラムの中には、様々な能力を開発するプログラムが含まれています。
その多くは、右脳に刺激を与えるものです。
つまり、脳の器(キャパシティ)を大きくするのです。

左脳は、ゆっくりと一つ一つ論理的にとらえていき、右脳は、全体を高速(瞬間)にイメージでとらえていきます。
情報の処理の仕方がまったく違うのです。

幼少期にヘーグルプログラムを受けて育った子どもたちは、イメージでとらえていく方法がごく自然に身についています。

子どもの場合は、イメージ的に物事をとらえる場合が多いので、右脳が先に働きますが、大人の場合は、どうしても理屈で考えようとするので、左脳が先に働いてしまいます。

ですから、基本的に左脳型である大人が、右脳も使える全脳人間を育てようとする場合、右脳の働きや特徴について、その理論を学び体感していく必要があります。

それを実践できるのがPAD潜在能力開発講座です。
PAD潜在能力開発講座は、こんな方におすすめしています。

  • 最近日常生活に活力や喜びを感じない
  • 仕事などでアイデアやイメージを閃かせたい
  • 対人関係や家庭内での問題などメンタル的な問題を抱えている
  • 記憶力がよくなりたい
  • 学校の勉強が思うように捗らない
  • もっと人生を楽しく生きたい

各講座は、小学校1年生から大人までを対象に、4段階にステップアップしていくので、ご自分に合ったクラスを選んで受講できます。
まずは、ヘーグルからお問い合わせください。081120

 

 

Hirotada.H

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2008年11月19日 (水曜日)

第21回 プラスの暗示で伸ばす

自信を失ってふさぎ込んでいる人がいたら、あなたはどんな言葉をかけますか?

「君が今までやってきたことを振り返ってもう一度考えてごらん。反省すべき点がたくさんあることに気づくはずだよ。ダメだよ、こんなことをやっていては。もう一度考え直しなさい」

と言いますか?
それとも

「大丈夫。誰でもそういうときはあるよ。偉人の○○だって、小さいときは失敗だらけ。でも、後には大成しているよ。あなたも同じよ」

などと言って励ましますか?

前者のように、問題点をクローズアップして反省させる言い方では、失敗したというマイナスの暗示を与えることになってしまいます。
それに対して、後者のように「大丈夫だよ」という言葉で、プラスの暗示を与えたらどうでしょう?

おそらく、結果はあえていうまでもないでしょう。

「何でそんなことも覚えられないの?本当にいやになっちゃうわ」と言われる子と、
「あなたはには、大きな能力があるのよ。失敗なんか気にしないでがんばりましょうね」と言われた子とでは、大きな差が生まれるのです。

どんなに素晴らしい教育を受けても、それを一瞬のうちに打ち消してしまう力があるのが、周りから発せられる言葉です。

逆に、ほんの小さな能力でも、大きく成長させてあげることができるのも言葉の力です。

できた瞬間に、すかさず褒めると、その学習回路がますます強化されていきます。
ぜひ、褒め上手、プラスの暗示上手になりましょう。
081119

 

 

Hirotada.H

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2008年11月18日 (火曜日)

第20回 能力を活かす

記憶力を高めるには、まず記憶できる容量を増やし、記憶するのに有効な手法(ペグ法やリンク法などの記憶法)を用いるのが有効です。
大きな容量の器に、きちんと整理して記憶すれば、速く的確に取り出して使うことができるからです。

そのように能力を高めても、実際には記憶しやすい分野と、そうでない分野が出てきます。
例えば、歴史に関する記憶は得意だけれども、理科が苦手だとか、理科はいいけれども社会は苦手だというような場合です。
人間は、自分の興味のある分野については能力を発揮しやすいけれども、興味がないもしくは苦手意識をもっているものに対しては、なかなか取っつきにくいものです。

例えれば、大きな家を建てたけれども、家の中に入るカギが見つからない状況に似ています。カギさえ見つかれば、たくさんの大きな部屋を存分に使えるわけですから、何とも悔しいところです。

そのカギを素早く見つけだす方法としては、

  1. 苦手分野の学習に取り組み、実際に覚えられたら、何かの報酬を得られる仕組みを作る。(1ページ終わった毎にスタンプを押していき、基準以上貯まったら、家族みんなで食事に出かけるなど)
  2. 苦手な分野の学習を、とにかく一番先に始めるように習慣づける。
  3. できるだけ興味が持てるような環境作りをする。(その分野に関する博物館や展示会などに出かけるなど)
  4. 記憶する時に、できるだけ五感を用いるようにする。ノートに覚える言葉を書き、声を出して読み、感情を入れながら取り組みます。そのあと、テキストを閉じて、思い出しながら、ノートに書き出してみるのです。そうすると、覚えるべき情報が海馬から側頭連合野に入り、記憶が定着していきます。

このような手法を用いて、苦手分野をできるだけ放置しないようにします。

一番いけないのは、苦手だからといって後回しにしてしまい、結局時間切れとなってしまうことです。
もう一つは、単に興味が持てないから覚えられないのに、「あなたは記憶力が悪いんじゃないの?」などと、あたかも容量そのものが小さいように言ってしまうことです。
そうすると、記憶に対する自信が失われ、せっかく開拓した容量そのものが本当に小さくなってしまいます。

たくさんの情報を記憶して、その情報を上手く引き出せるようにすることが、能力を十分に活かすコツです。081118

 

 

 Hirotada.H

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2008年11月17日 (月曜日)

第19回 記憶力を高める

みなさんは、記憶することが得意ですか?

私たちが学習塾を運営している時、記憶がとても苦手な子が入ってきました。
ルイコ先生の授業手記1で紹介したような子たちです。
中2になっても簡単な英単語も覚えられず、記憶をしようにも、全く頭に入っていかない様子でした。当然、学校の成績も良くありません。

しかし、その子が中学校を卒業する頃には、相当な記憶力の持ち主になり、都立のトップ校に合格した友達と、互角に競うように英単語を覚えていきました。
高校生になって弟を連れて遊びに来たとき、「記憶は全然苦手ではない、いまは大学を目指して勉強しています」と話してくれました。
私たちにとっても、本当に嬉しい言葉でした。

 

彼女はどんなトレーニングをして、このような変化を遂げたのでしょう。
勉強量を増やしたということもありますが、実は、右脳のトレーニングが大きかったのです。

トレーニングの方法はいろいろありますが、彼女の場合は、「ひよこ探しゲーム」が最も合っていたようです。白いプラスチックの卵の中に、4色(赤、青、黄、緑)のひよこのうち1つを入れ、どの色のひよこが入っているのかを当てるものです。
もちろん、最初からできたわけではありませんが、トレーニングを繰り返すうち、半年後には20回中19回当たるようになりました。95%の正答率です。

これをきっかけに自信をつけた彼女は、いろいろなトレーニングや勉強に挑戦するようになりました。
その結果、集中力が高まり、深い理解力をつけ、記憶も得意になっていったのです。
学校の成績も、めざましい伸びを見せ、特に数学の成績は急上昇しました。
学ぶことの楽しさを発見し、熱中した結果です。

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Hirotada.H

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2008年11月14日 (金曜日)

第18回 運転免許更新で思うこと

運転免許証をお持ちの方は、3年から5年毎に免許更新手続きをしますね。
私も、先日行ってきたのですが、違反の点数はきちんとコンピューター管理されていて、昔の違反もばっちり残っているようです。

更新時に、講習を受けることが義務づけられていますが、その講習が、以前より良くなっているような気がしました。
講習を担当する教官が、どんな人であるかによっても違うと思うのですが、今回あたった方はずいぶん熱心な方で、講義が終わったあとに拍手が起こったくらい、良い講習会でした。

この免許更新の講習というのは、面倒だし、できれば受けたくないというのが受講者の本音でしょう。そのように、嫌々集まった人の前で話をするのは、なんとも大変です。

でもよく考えてみれば、交通事故を少しでも減らしたいというのは皆の望みで、誰にとってもとても大事なことです。人命が第一であり、ひとたび交通事故が起これば、当事者のみならず家族もみんな巻き込まれ、一瞬にして多くの人の人生が変わってしまいます。

講習の中で言っていることはすべて正論です。そのように明白で、どこをとっても正しいことをわざわざ聞かされることを、人は面倒くさいと思ってしまうのです。

 

子どもも、親の言うことを真面目に聞かないことはよくあります。
正論であるけれども、耳にたこができているので、素直に聞けないのです。

でも、親と子の会話とは、そもそも、そういうものなのです。
おそらく、人類が誕生して以来変わらないことだと思います。
子どもは、「またおやじの説教が始まった」と思い、親は、「なんて素直に私の話が聞けないんだろう」と思うものです。
だからといって、話をしないわけにはいきません。

 

熱い情熱を持って語り続けるというのは、とても大切なことです。
100人のうち、1人でも2人でも救うことができれば、それでいいのです。
今日の一言が、子どもの心のどこかにひっかかってくれれば、何かの気づきの種になってくれれば、それでいいのです。

ある人がこんな事を言いました。
「教育とは、繰り返しである。何度も何度も同じ事を言い続けることが教育である」と。

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 Hirotada.H

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2008年11月13日 (木曜日)

第17回 子どもに始めに教える2つのこと

親が子どもに、始めに教えなければならないことが2つあります。
その一つは、「ありがとう」という言葉と、その気持ちを持つことの大切さ。
もう一つは、「ごめんなさい」と素直に言うこと、この2つです。
今回は、2つ目の「ごめんなさい」と素直に言える心の大切さについて考えてみます。

生きていれば、良いときと悪いときがあります。
良いときには、多少贅沢をしてしまうこともあるでしょう。
それでも、そんなときにこそ、冷静に自分を見つめ、周りを分析する心が必要です。
こんな時、一番の障害になるのが、「プライド」です。

「おれは、こんなもんじゃない」と見栄を張るのは、決して悪いことではありませんが、あまりにも現状を無視して突っ張るのはどうでしょうか。
現実とのギャップがあまりにも大きいのであれば、素直にそれを認めて、潔くその「プライド」を一時返上する勇気が必要です。

最近気になるのは、親も子も「失敗」を過度に恐れていることです。
入試にしても、絶対第一志望校に合格しなければならないとか、絶対「勝ち組」に入らなければいけないなどと、狭い考えに陥ってしまうのです。

でも、考えてみてください。勝ち続ける人生って本当にあるでしょうか?
失敗したことのない人って見たことがありますか?
かの有名なホームラン王、ベーブルースは、同時に三振王でもありました。
エジソンは、10000回の失敗の次に成功しました。

子どもには、はじめに、負けたときの対処法を教えておくことが重要です。
武道では、まず礼節を教え、次に受け身を教えます。十分に受け身ができた後に、攻撃法を教えます。

子どもには、自分の非を素直に認め、それに誠実に対処し、心から申し訳なく思ったことを態度に表すことを教えましょう。

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Hirotada.H

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2008年11月12日 (水曜日)

第16回 叱るか?甘えさせるか?

世間では、どちらかというと叱って厳しく育てた方がいい、という考え方と、子どもをできるだけ受け入れ、甘やかすくらいの方がいいという、2つの考え方があります。

この2つのことは、昔から延々といろいろな人がいろいろな立場で語っているので、本を読めば読むほど、話を聞けば聞くほどわからなくなるテーマの一つです。

どちらが正しいのか?
それは、どちらも正しいのです。

①問題が起こった時の状況
②子どもの年齢や環境と、子どもの性格
③親の置かれている環境や状況と、親の性格
などによって対処の方法が異なってくるので、一概にどちらがいいとは言えません。

「叱らない教育」といえば、かっこいいですが、本当に毎日叱らない子育てを実践できるでしょうか?
多くの人は、やたらに叱っても仕方がないとわかっていても、気がついたら叱ってしまっていたなんて具合だと思います。

叱るか叱らないかに意識が行ってしまって、もっと本質的なことを忘れがちになってしまうことの方が、もっといけないことです。

では、ここで言う本質的なこととは、何でしょう?
それは、以下の4つのことが守られているかということです。

①お互いが、きちんと信頼関係で結ばれているか?
②子どもを受け入れる気持ちがあり、それが子どもに伝わっているか?
③叱った後、叱った方も叱られた方もきちんと納得しているか?
④子どもを受け入れることが中心になったとき、ただ甘やかすだけになっていないか?
 (叱らなければならない場面ではきちんと叱ることができる、という想定のもとで甘えさせているか?)

この4点がはっきりしていれば、叱ろうが、甘やかそうが、どちらでもいいのです。
「叱る」、「甘やかして受け入れる」のどちらも、方法の違いであって、ひとつの山を東側からか登るか、西側から登るかの違いしかありません。
重要なことは、きちんと頂上に登り切るということです。

つまり、子どもの心根(こころね)に、メッセージが届いているかいないかが重要なのです。

子どもでも、大人でも、「今回のことは、絶対に叱られる」と思ったことが、優しく受け入れられたり、一言も責められる言葉がなかった、というような場合、これは、叱るよりもずっと効果的です。

実は、叱ることと受け入れる(甘やかす)ことは、実に深いストーリーの中で考えていかねばならない事なのです。

厳しく叱るというのは、子ども自身が「十分に受け入れられていると実感している」という前提があって、はじめてできることです。
逆に言えば、子どもが親から認められている、十分に受け入れられているという感覚がない状態では、厳しく叱っても、どこかで反発する種に変わってしまうということなのです。

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Hirotada.H

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2008年11月11日 (火曜日)

第15回 能力は伸びる!

子どもが生まれると、親は将来のことをいろいろと思い描きます。
男の子ならスポーツ選手にさせたいとか、女の子だから歌とダンスをやらせたいとか。
親なら誰でも、我が子の能力を最大限に伸ばしてあげたい、と思うでしょう。

能力を伸ばすカギは、右脳にあります。
通常の教育は、論理的に働く左脳に働きかけをします。
左脳は、一つ一つの物事を分けて理解していきます。
それに対して右脳は、物事全体を一つのイメージとして捉え、理解します。

算数の基本となる加減乗除や、パズルのような問題、図形問題が得意な子は、空間把握能力に長けています。この能力も実はイメージの力です。
立体図形の問題などは、まさしくその形が細かくイメージできるかできないかで、簡単に解けるか解けないかの違いが出てきます。
ひとの話を聞いたり、物語を読んだとき、その情景がイメージできるかできないかで、深く理解できるかどうかが大きく違ってきます。これは文章理解力によるものです。

イメージの力が使えるようになると、それはマルチ能力につながっていきます。
左脳は、一つの処理が終わったら次の処理というふうに、物事を順番に一つ一つ処理していきます。
それに対して右脳は、たくさんのことを同時に処理していきます。

例えば、本が好きな人は、一度ににたくさんの本を買ってきて、数冊を同時並行で読んだりします。同時にいくつもの本を読んだ方が、頭が新鮮で、集中して読むことができるからです。

このような力を高めるようトレーニングすることで、様々な分野を学ぶ力が高まり、勉強でもスポーツでも、成果を出せるようになってくるのです。
 

Hirotada.H

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2008年11月 7日 (金曜日)

第14回 子育てのBE動詞と一般動詞

中学時代に、英語の授業で「BE動詞」と「一般動詞」を習いましたよね。はじめの頃はまだ英語に不慣れで、使い方を混同してしまった人もいたでしょう。
この知識を、子育てに当てはめるとどうなるでしょうか?

BE動詞は、「ある」と訳します。つまり、存在するという意味です。一般動詞は、「~をする」という、それぞれの行為を表します。
子育てにおいては、BE動詞から始めて、次に一般動詞に移るのです。

つまり、まず子どもの存在をきちんと認めてあげることが第一で、子どもが何かをしたということは、第二のことだということです。

赤ちゃんが生まれたとき、あなたは、とにかく生まれてきてくれたことに感謝したはずです。
たくさんおっぱいを飲んで、ベビーベッドにすやすやと寝ていてくれれば、ただそれだけで100点満点でした。
その時、あなたは子どもがいてくれるだけで十分幸せだったはずです。

ところが、だんだん子どもの年齢が上がってくると、何をしたのかがとても気になるようになってきます。
ニコッと笑った、お座りができた、たっちができたと、成長のひとつひとつに一喜一憂し、機嫌良くいつも笑顔でいてくれるか、友達と仲良く遊べたかどうか、テストでいい点を取ってきたかどうかなど、次第に要求のレベルが上がってきます。

親としては、これもできない、あれもできない、と次第に不満が高まり、不満や不安の方が大きくなると、笑顔で子どもに接するのが難しくなります。
そうすると、子どもも不機嫌になってきて、悪循環になります。

BE動詞=存在する、それだけで幸せなことなのだということを思い出して、一番大切な人に、微笑んでみましょう。
あなたにとって、一番大切な人は誰ですか?
いちばん大切な子ども。そして、もしかしたらそれ以上に大切な人、それはあなたのパートナー。

毎日、笑いながら楽しく過ごしてみましょう。
さあ、家族みんな、笑顔で「おはよう!」とあいさつすることからはじめましょう。
きっと、すごいパワーが生まれてくることでしょう。 

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Hirotada.H

 

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2008年10月16日 (木曜日)

第13回 子どもが嘘をついたら(5)

お母さんの作ったお弁当が食べきれなくて友達にあげてしまったのに、お母さんにはそのことは言わずに「おいしかった」と言ってしまった子に、「これはついてもいい嘘か?」と訊かれたとき、私はこう答え、その子と一緒に考えました。

「お母さんを喜ばせるためにつく嘘は、いいと思うよ。でももし、お友達がお母さんに本当のことを話しちゃったら、お母さんはどう思うかなあ?寂しくならないかなあ?」

「そうだね…寂しくなるかも…」

 

「じゃあ、どうしたらいいと思う?」

「う~~~ん、そうだなあ…」

 

「お弁当のおかずをお友達にあげるのは、1回や2回ならいいと思うけど、毎回だったらどうだろう?いつも食べきれないなら、どうして全部食べられないのか理由をきちんと話して、量を減らしてもらうとか、どうしても食べられないおかずを他のおかずに変えてもらうとか、お母さんに相談した方が、お母さんにとってもいいんじゃない?」

「そうだね、それがいいかもしれないね!」

 

大事なのは、

     一つの嘘から、人の気持ちがいろいろと場面や時間とともに変化していくということ

     嘘にもいろいろな種類があること

     嘘をつくことは、単に良い悪いではなく、人が気持ちよく生きていく上で必要な場合もあるし、また、使い方もきちんと考えていかなければならないこと

     自分のしたことは、必ずめぐりめぐって自分に返ってくるものだということ

これらを前提に、相手の身になって一緒に考え、深めていくのがいいのです。

 

決して、答えは一つだけではありません。

いろいろな考えが出てきたときに、それを安易に否定せず、そのような発想からどのような展開が起こるかを数多く考えることが、人間をより深く見ることのできる力を養うことにもなるのです。

そして、親と子は

     「嘘をついてごめんね」と素直に言える関係

     お互い本当のことを言い合える関係

であることが最も大切です。

いちばんいけないのは、お互いが嘘をつき合う関係になってしまうことです。

そうなると、本当のことが言えなくなってしまい、やがて、鎧を着た人間同士の関係になってしまいます。

一つの「嘘をつく」ということから、親も子も大きな学びのきっかけになるものだ、ということに気づいてもらえれば幸いです。081012

 

 

 

Hirotada.H

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2008年10月15日 (水曜日)

第12回 子どもが嘘をついたら(4)

嘘には、「方便」というもう一つの側面があります。

相手の状況をよく考えて、真実をそのまま伝えるよりも、嘘になっても違う言い方をした方がかえってその人のためになるという場合、それは方便ということになります。

方便となる嘘の奥には、相手に対する深い思いやりの心があります。

以前こんなことがありました。小3の国語の授業のなかで、

「嘘をつくのは悪いことだけど、ついていい嘘もあるんだよ。それを方便と言うんだよ」という話をしたら、

「じゃあ、先生、これはどうなの?お母さんが作ってくれたお弁当を全部食べきれなかった時に、友達にそのおかずを食べてもらったの。お母さんには、とてもおいしかったよごちそうさま、と言って、空になったお弁当箱を渡したら、お母さんはにっこり笑ったの。こんな時の嘘は、ついていい嘘なの?」

と、訊かれました。

このとき私は、「子どもって、大人が考えているよりも深く物事を考えているんだなあ」とつくづく思いました。

確かに、たとえ嘘であっても、それで相手が喜ぶのなら、原則としてはいいと思うのですが………。

あなたなら、どう答えますか?

この答えは、簡単なようで結構難しいのです。081012

次回、実際にどのように答えたかをお知らせしましょう。

 

 

 

 

Hirotada.H

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2008年10月14日 (火曜日)

第11回 子どもが嘘をついたら(3)

「お母さんだって嘘をつくでしょ。夜にお菓子を食べちゃいけないって言うくせに、自分は食べてるじゃない。」なんて子どもに言われて、ドキッとすることがないですか?

子どもは、大人の言動や行動を見ていないようで、結構よく見ています。

親は、子どもに嘘をつかないのが第一ですが、子どもに嘘を指摘された後にとる態度の方がより重要です。

もし、子どもに嘘を見抜かれたら、親としてどんな態度をとるべきでしょう。

    言い訳がましいことを言わない。

     素直に謝る。

特に、この②が大切で、言っていることとやっていることが食い違っていたら、相手がいくら子どもであっても、謝らなくてはいけません。

子どもが素直な子に育つか、そうでないかの分かれ目になる、くらい大切なことだと考えた方がよいと思います。

人間の基本的人生態度は、言われて学ぶのではなく、人のやっている後ろ姿を見て学ぶものだからです。

例えば、「お父さんは大人だからいいの」とか、「お母さんは忙しいんだからしょうがないでしょ」という言い訳は最低です。

子どもは結構、論理的に考えていますから、「じゃあ、大人になれば嘘をついてもいいんだ」とか、「忙しければ、約束を破ってもいいんだ」などと解釈しかねません。それが何度も繰り返されれば、曲がった考えを持つようになり、やがては人の言うことを聞かない、もしくは曲解する人間になってしまいます。

「この子は、素直じゃないなあ」と思ったら、まずは親としての自分の言動をもう一度冷静に考えてみてください。

子どもは、親の行動や言動の過誤については、かなり厳しく感情をともなって指摘します。

そんなとき、親もどうしても感情的になってしまいがちです。

「ここで下手に出てしまうと、あとで取り返しがつかなくなる」とか、「ここで一本取られると後がやりにくくなる」などと、親の面子を優先させて考えてしまうからです。

そのような考え方は、「取り引き、駆け引き、勝ち負け」の思考法です。

これでは、「愛」に基づいた人間関係は構築できません。

家庭そして子育ての基本は、「愛」で成り立っています。

ですから、このような思考法を用いてしまうと、お互いが「愛」の上には立てなくなってしまいます。

「愛」の原点は、あるがままに受け入れ、報いを求めない献身的な行動です。
ですから、「謝るときには、相手が誰であろうと素直に謝る」というのが、愛のある潔い人間のとる行動です。

きっぱりと子どもに謝れる親に育てられた子どもが、悪い子になってしまうというのをあなたは想像できますか?
逆に、子どもに素直に謝れない親に育てられた子どもは、将来どのような人間に育っていくと思いますか?

これが答えです。Img_6328

 

 

 

Hirotada.H

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2008年10月13日 (月曜日)

第10回 子どもが嘘をついたら(2)

子どもが嘘をついたとき、叱っていい嘘といけない嘘があります。

例えば、家には小さなテレビしかないのに、「うちには50インチの液晶テレビがあるんだよ」なんて、お友達に嘘を言っていたら、どうしますか?

こういうときは、その子の気持ちを受け入れてあげることが大切です。

「大きなテレビがうちにもあるといいわね」などと、まずその子の心を肯定してから、

「でも、その子が家に来たら、がっかりするんじゃないかな?お友達ががっかりするようなことを言うのはどうかな?」とやさしく訊いてみてください。

また、「○時に帰ってくる」という約束を、毎回のように破る子がいます。

「なんで約束を破ったの?」と訊くと、「自転車がこわれちゃったから」とか、「友達がけがをしたから、助けていた」「帰るときに先生に呼び止められて話をしたから」など、いろいろな言い訳が出てきます。

このような場合は、嘘をつきたくてついたのではなく、ごまかすために結果としてついた嘘です。子どもも、約束の時間に帰りたいと思っているのですが、ズルズルと引きずられてしまって遅れてしまうのです。大人でもよくあることですよね。

こんなときには、約束を守るにはどうしたらよいかを親子で一緒に考え、一段階ずつステップアップしていくことです。

安い腕時計を買ってあげるか、お母さんのお下がりを貸してあげるなどして、時間がわかるようにする。

それでも約束に遅れそうな時は、前もって連絡する。
など、いろいろなステップアップの仕方があると思います。

 

子どもが嘘をついたときというのは、子どもの心の声を聞いてあげるチャンスでもあるのです

子どもは、自分の声を聞いてほしくて嘘をつくことがあります。 

そんなとき、頭ごなしに叱ってしまうと、せっかく開きかけた心の扉を閉じてしまうことになります。

  

小さな嘘は、子供からの小さなサインかもしれません。そのサインを見逃さないで理解してあげれば、大きな嘘を防ぐことができるでしょう。

「わかってもらえた」という経験は、「雨降って地固まる」のように、子どもをひとつ成長させるにちがいありません。 081012

  

 

 

 

Hirotada.H 

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2008年10月 3日 (金曜日)

第9回 子どもが嘘をついたら (1)

子どもが嘘をついたとき、あなたはどうしますか?

  

     とにかく、嘘をついたことは悪いことなので、きちんと叱る

     嘘をつくことは悪いことだと、こんこんと言って聞かせる

     なぜ嘘をついたのか、その理由を追求する

確かに、嘘をつくことは悪いことです。

でも、人間は嘘が言えることによって、知能が伸びていくのです。

例えば「おままごと」。おままごとは、芝居ともいえますが、見方を変えれば嘘のつき合いっこです。

「僕はお父さんだよ」と言って、お父さんのふりをします。日頃、お父さんの様子を観察していて、お父さんに成りきるのですから、かなりの高等技術です。

イメージで、誰かに成りきる。

そのようなことを通して、大きくなっていくわけですから、嘘がつけるようになったら、それを成長と捉えて喜んでいいのです。

「嘘」に対して、良くないイメージがあるのも事実です。

「嘘つきは、泥棒の始まり」などと言われると、この子は、後にとんでもない人間になってしまうのではないか、と心配してしまいます。

確かに、大人になっての嘘は、社会的にも迷惑をかけますし、犯罪につながってしまうこともあります。

しかし子どもの頃の嘘は、当たり前のこととして捉えるほうが、自然な場合があります。

大袈裟に捉えてしまうと、かえって心にしこりを残すこともあります。

では、嘘をついても、そのまま放っておくのですか?

そうではありません。

それでは、どう対処したらいいのでしょう?

STEP1

まず、嘘をつくことは悪いことだと教えます。

いろいろな寓話や昔話を用いて、説いて聞かせるのもよいでしょう。

子どもの心の中に、嘘をつくことは悪いことだという価値判断を植えるのです。

STEP2

つぎに、なぜ嘘をついたのかを訊きます。

おそらく子どもは、その理由をまともには答えないでしょう。

ここで大事なのは、なぜ嘘をついたのかという、はっきりとした答えを導くことが目的ではなく、子どもがごまかす場合、どうごまかすのかを見届けることが目的だということです。

子どもは、見え透いた嘘をつきます。

たいていは、初めから嘘だとわかる嘘をつくものです。

STEP3

なぜ嘘をつかなければならなかったのか?ということを、子どもと一緒に考えます。

嘘をついたことが悪いことであると認識していても、あえて嘘をつく場合があります。

そうなってしまう背景を分析する必要があります。

例えば、友達をかばう為の嘘だったり、友達に強要された場合など、年齢に応じて様々なケースが考えられます。081002_2

一方的な解釈をして、対処してしまわないことが大切です。

    

  

  

Hirotada.H

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2008年9月25日 (木曜日)

第8回 よいコミュニケーションをとるコツ4

   

   

長く付き合っていく相手にこそ、少しだけ気をつかった方がいい、ということがあります。

キーワードは、「敬意」と「愛情」です。

10代のカップルでも、長年連れ添った夫婦でも、大切なことは同じ。相手に対する「敬意」と「愛情」です。

どうやって、この二つの気持ちを相手に伝えるか?夫婦であろうが、親子であろうが、会社の人間関係であろうが、基本は同じです。

つい言い合いになってしまうということもあるでしょう。でも、喧嘩が始まりそうになったときに、はじめて対決が生じるのではありません。普段何でもないときに、どのような言葉がけを行っているか、どのような態度をとっているかです。

相手の話を聞くときに、うわの空でテレビを見ながら聞いていませんか?

新聞を読みながら、聞いていませんか?

ちゃんと、うなずくときにはうなずいていますか?

相手の目を見ながら聞いていますか?

最近の子どもたちを見ていると、相手の目を見てきちんと挨拶ができる子が、本当に少なくなってきました。まあ、メールを片手で打ちながら授乳する母親も出てくる時代ですから、当たり前といわれれば当たり前かもしれません。

挨拶は、「おはよう」と声に出して言えばいいのです。

メールでは、その言葉の抑揚やニュアンスはどうでもよく、誰が打っても変わりありません。

でも、そんな時代だからこそ、相手の目を見てきちんと挨拶できる子がいると、いきなり注目を集めるのです。

小学校の授業で、「尊敬語」と「謙譲語」と「ていねい語」を習いましたよね。

「尊敬語」は相手を敬う言い方、「謙譲語」は、自分がへりくだる言い方、と習いました。

いずれも、相手に「敬意」を表すことに変わりはありませんが、二番目の「謙譲語」を使うイメージで、相手と接してみませんか?

自分が一歩引いて接してみるのです。

「何で、私が引かなきゃならないの?」という声が聞こえてきそうですが、そこは、抑えて抑えて!

電車の中で、席を譲る人と譲られる人、あなたはどちらの人に敬意を表したいですか?

相手に対して素直に「敬意」を表すと、自分も気分が良くなって、一石二鳥ですね。

またそのような会話の中では、お互いにぶつかることもないし、間接的に聞いている人も気分が良く清々しい気持ちになるので、一石四鳥です。

こう考えてくると、あなたはいままで、自分を高めるチャンスをどのくらい失ってきたかわかりますか。その場の会話が、どれだけ人の気分を良くするか、またはその逆か?

考えただけでも、「ゾッ」としていただければ、今回の話は、これで終わりです。

Hirotada.H                 080922

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2008年9月24日 (水曜日)

第7回よいコミュニケーションをとるコツ3

人間は、“何が良いのか、悪いのか” “どちらの方がより良いか”ということを「本能的にかぎ分ける力」を持っています。

その力は、年齢を問いません。

どんなに幼い子であっても、人間である以上、もともと備わった能力です。

ですから、その力を信じて、その力に対して語りかけようとするとうまくいきます。

「あなたは、いつも自分のことばかり考えてもの言うんだから」と言われたら、

「そうかもしれないな。悪かった、ゴメンネ。じゃあ、どう考えたら相手のことも考えに入れながら提案できるかな?」と訊いてみるのです。

このとき、相手がどんなに語気が強かろうと、相手の発言を否定しないで、相手の考えに付き添いながら、話を進めていきます。そうすると、相手も次第に冷静になり、本能的に

「どちらが理不尽なことを言っているのだろう?もしくは、言い方が理不尽ではないか?」

と気づき始めます。

このとき、先ほど書いた「本能的にかぎ分ける力」が発揮されてきます。

つまり相手は、自分の言ったことが多少理不尽な内容であったり、言い方が悪いということは、「本能的」には十分承知した上で話しているのです。

なぜならば、同じ次元、土俵に相手を連れ込まないと、『四の字がため』で、勝利できないからです。

だから、その愚かとも言える行為に、早く気づいてもらうようにすればいいのです。

そのような発言をしがちな人は、

     人から説得されるのが大嫌い

     人から強制されるのが大嫌い

     人から指示されるのが大嫌い

な場合が多いのです。そして、おまけに

     プライドが高い

このようなタイプの人に、あなたは、いつも説得しようとしてきました。だから、反発を食らうのです。

説得するのではなく、プライドを傷つけないようにして、相手の言っていることを肯定する反応をしてみましょう。

いかに理不尽と思える部分があっても、「そうだな。君の言うとおりだ」と言ってみましょう。

すると、相手は拍子抜けして、何か今日は変だな?と感じ始めます。

この、感じるスイッチが入り始めたらしめたものです。

人間は、どうしても相手と張り合ってしまう習性があります。

この気持ちは、得てして、物事を思わぬ方向に向かわせてしまうエネルギーを持っています。

相手と口論をして、思わぬ方向に行ってしまうケースがよくあるのは、そのためです。

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 Hirotada.H

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2008年9月23日 (火曜日)

第6回 よいコミュニケーションをとるコツ2

最近、交通事故は、交通戦争と言われていた時代と比べると、ずいぶん減ってきました。

皆さんは、飛行機と車がぶつかるという事故を耳にしたことがありますか?

飛行場で、たまたま遭遇することはあっても、日常生活の中ではありえないことです。

どうしてって?だって、飛行機は空を飛び、車は地上を走るからです。

たとえ、同じ地点を通過しても、高度、つまり高さが違うからぶつからないですよね。

これって、トラブルを避ける基本的な考え方です。

首都圏には、地下鉄も走っているし、バスも、モノレールも、首都高速道路もある。

同じ地点にいくつもクロスして走っているのに、ぶつからない。

もし、事故が起こるとすれば、地下鉄は地下鉄同士、バスはバス、モノレールはモノレール、というように、同じもの同士がぶつかるのです。

つまり、地点は同じでも、高さが違えばぶつからない。

これを人間関係に当てはめてみると、同じようなことを言っているように見えても、次元が違えば、何のトラブルにもならないのです。

前回、「否定語やカチン語を連発する人と、いつもにこやかで穏やかな人と、どちらがいいでしょうか?」と書きました。

 

そのとき、あえて説明しなかったのですが、あなたはきっと「それは、いつもにこやかで穏やかな人の方でしょう」と答えるはずです。

面白いのは、「否定語やカチン語を連発する人」と答える人は、いないということです。

なぜかと言えば、これは、人間の徳性にあたる部分の質問だからです。

我慢できる人とできない人、どっちがいい?

許せる人と許せない人、どっちがいい?

このような質問は、人間の根幹部分、つまり「人間の最も大切な根っこ」にあたる部分の質問なので、だれに聞いても、答えは一緒になるのです。(よっぽどのへそ曲がりは別ですが)

私は、小さな子どもたち(幼児や小学生)によく聞くことがあります。

「みんなは、大きな人間と、小さな人間、どっちになりたいかな?」と。

すると全員、「大きな人間!」と大きな声で答えます。

「小さな人間」と答える子はいません。

それで、もう一つ質問をします。

「大きな人間って、体の大きい人のこと?」

「ちがう、ちがうよ。」

「じゃ、どんな人?」

「う~ん・・・」と少し考えてから誰かが

「心の大きい人!」って答えます。

「じゃあ、心が大きい人ってどんな人?」と聞くと、

「優しい人、温かい人、許してくれる人、認めてくれる人、穏やかな人・・・・・」

と、どんどん出てきます。

つまり、コミュニケーションにおける会話の次元を変えるという手法を学んでしまえば、まったくぶつかることなしに、お互いが自然に、笑顔で会話ができるようになるのです。

次回は、その具体的な方法について考えてみましょう。

Hirotada.H    080922

 

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2008年9月22日 (月曜日)

第5回 よいコミュニケーションをとるコツ1

会話の中で、否定語やカチンとくる言葉を連発されたら、やっぱり頭に来ますよね。

「だったら、一人でやればいいじゃない」

「ふざけるな、もうたくさんだ」と言いたくなります。

否定語やカチン語を連発する人と、いつもにこやかで穏やかな人と、どちらがいいでしょう?

そのときは、感情にまかせて発言した方が、スカッとしますよね。

そう、今この瞬間だけを考えれば、カチン語の連発は最高に気持ちいい!

でも、後味がなんとなく悪い。

「あんなこと言わなければよかった」なんて、あとで後悔したことってありませんか?

長く続く人間関係であればあるほど、後悔するようなコミュニケーションの取り方は、あとまで尾を引くどころか、大きなしこりとなって蓄積されてしまいます。

夫婦喧嘩や、子どもをしかるとき、昔に喧嘩したことが、走馬燈のようにフラッシュバックされて、火事がどんどん大きくなることってありますよね。

それはどうして起こるのかというと、いままでの喧嘩が、しこり、もしくはトラウマとなって心のどこかに残っているからです。

そう考えると、否定語やカチン語を連発する人というのは、

     かなり勇気のある人

     この人間関係は、そろそろ終わりにしよう、別れようと決心した人

     そんなことも考えずに、感情が動くままに発言する人

のいずれかなのです。

もし、今後もお互いが協力関係であり続けなければならないような人間関係、例えば、親子関係、夫婦関係、会社の上司や同僚、部下との関係であれば、否定語やカチン語を連発するのは御法度ですね。

②の決心がついている人は、どんどんやって下さい。

そうなる実現可能性が、日に日に濃くなるでしょうから、

ブラボー!

おめでとう!

ということになります。

今、あなたと日頃接している人の顔を思い浮かべてみてください。

○○さんは、どんな言葉を遣い、どんな態度をとるでしょう。

●●さんは?

△△さんは?

けっこう、一人一人の人に対するイメージって、固定化されていませんか?

あの人は、いつも何かひっかかることを言いそうだ、とか、

この人は、いつも穏やかで、決して気分が悪くなるようなことを言わない人だから、安心してしゃべれるわ。

などと、話をする前からこちらが相手の反応を予測してしゃべっていると思います。

そう、あなたは、相手に対して無意識に持ってしまうイメージがあるのです。

そのイメージこそが、あなたにとっての「相手」そのものなのです。

つまり、あなたが、どんなに勝手に「自分自身の良いセルフイメージ」を作り上げたとしても、相手が抱いている「あなたに対するイメージ」は、今までのあなたの言葉と行動が作り上げたものなのです。

ちょっと、わかってきましたか。

少し、難しくなってきたので、今回はこれくらいにしておきましょう。

 

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Hirotada.H

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2008年9月17日 (水曜日)

第4回 “根っこちゃんと”教育

子育てにおいて、最も大事なことは何でしょう?

 

それは、これから生きていく子どもたちが、大きな花を咲かせることのできる土台を作ってやることです。

 

大きな花を咲かせるためには、大きな、しっかりとした“根っこ”がなければだめです。

 

枝や幹に多少の損傷があっても、木は枯れませんが、根がおかしくなると、木はとたんに枯れてしまいます。

特にいけないのが『根腐れ』です。根が腐ってしまっては、どうしようもありません。

 

今、世の中がおかしくなってきている現象を見ていると、どうもこの『根っこ』に問題がある場合が多いように思います。

 

「頭」は確かにいい、「体」もいい、けれども肝心の「心」は?というと、何かちぐはぐなケースって、結構多くありませんか?

 

 

私たちは、胎教、0歳から幼・小・中・高・大、そして大人、年配の方までを、授業や講座で指導させていただいていますが、一貫して大切にしていることが、この人間としての「根っこ」です。

 

私どもが書いた「人生の教科書 第1巻」(総合法令)の第77話に「植木の秘密」というのがあります。

中国の大富豪であり大政治家であった柳宗元の一節です。

 

「植木は、はじめが肝腎で、そこの所をうまくやって置くならば、あとは木の本性に順い、木の成長力に任せて放っておくのがよい」

 

木を移植するときに、ふつうの人は労を惜しんで穴を小さく掘り、その狭い穴に根を押し込めようとします。

これに対して、植木の名人である郭さんは、その数倍も大きく深く穴を掘り、植木の根を十分に伸ばして植えるのです。

 

これは、いかに基本が大事かということで、このことは万事に通ずることなのです。

 

たいていの人は事のはじめをあなどり、いい加減にして、後になってあわてるのです。

もうそのときには、基本となる根幹ができあがってしまっているので、もう一度植え替えるわけにはいきません。

 

「根っこちゃんと教育」の意味が少しおわかりいただけたでしょうか。

 

   

どうしても幹や枝、葉のように、目に見えることが気になりますが、それを支えている根元のことをいつも意識してください。

 

そうすると、思いがけずに「あっ!」という本当に簡単な解決策が見えてくるものです。

 

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Hirotada.H

 

 

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2008年9月16日 (火曜日)

第3回 「否定語」と「カチン語」+「いつも」

人は、自分のことをわかってくれずに、勝手なことを言う人を嫌います。

 

子どもは、自分の言うことを聞いてくれる人のところへ自然と行きます。

 

それは、子どもだけではありません。

大人もまったく同じです。

 

何が「正しい」のか、何が「間違っているのか」を探求することも大切ですが、特に人間関係、コミュニケーションをとる場合には、その尺度がまったく変わってきます。

 

そこには、人間特有の「感情」が入ってくるからです。

 

 

ある心理学者は、3000組の夫婦の研究をした結果、夫婦の会話を3時間(口論している場面と仲良くしている場面の両方を)録音し、分析すると、その夫婦が3~5年後まで連れ添う確率を、9割以上の確率で予測できるといいます。

 

3~5年後に81%の確率で自然崩壊する夫婦の共通点は、「否定語」と「カチン語」を連発しているということなのです。

 

相手が何かを言えば、

「そんなのって、おかしいんじゃない」

「ありえないわ」

「またやったの」などの言葉が飛び交います。

例えば、夫が

「こんなのはどう?」と聞いたときに、

「そんなのは無理にきまっているでしょ」

「いつも、話にならない提案ばかりだわね」

などと、一気に「否定」される言葉や、

 

「もっと人の気持ちを考えた提案をしたら。あなたは、いつも自分に都合がいいような提案しかしないんだから!」

というような「カチン」とくる言葉を浴びせられたら、あなたはどうするでしょうか。

 

こんなとき、夫はおそらく、

「何だ、その言い方は!おまえだっていつも自分のことばかり考えてものを言うじゃないか。おれは、いつも我慢してるんだぞ」と切り返すでしょう。

 

この例の場合で大事なことは、議論の焦点が、『夫が提案した事項の是非』に当てられるのではなく、『提案に対しての妻の反応の仕方』に焦点が当てられてしまうということです。

 

 

また、こういうときに決して使ってはならない言葉が「いつも」です。否定やカチン言葉をさらにパワーアップさせる言葉がこれです。

 

「いつも」とは何だ!

と、この言葉だけでも十分にカチン語になります。

 

夫婦の場合も、子どもの場合も、また職場の場合も原則は同じです。

 

長続きする夫婦の共通点は、「イエス」という言葉が会話の中にちりばめられているということです。

 

「そうか、それはいい考えだ」

「なるほど!」

「それは、鋭いね」

など、まずは肯定の反応から始まるのです。

 

いったん相手の提案する気持ちを受け入れたあとで、お互いが尊重し合いながら、

「でも、ぼくはこう思うんだけどどうかなあ?」というように、

議論の本題へと入っていくようにするのです。

 

  

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ちなみに、わが家では玄関の花を植え替えました。

この前続いた長雨で、花が溶けてしまったようです。

花も、あまりに長い雨はつらいようです。

 

 

 

Hirotada.H

 

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2008年9月15日 (月曜日)

第2回 「最高の子育て」に向かう第一歩

前回、「日記に何を書いてもいいけれど、最後に、必ずプラスのメッセージを書いてくださいね」と言いました。 

どうして?って思った方もいらっしゃったのでは?と思い、付け加えて説明させてもらいます。

 

それは、潜在意識のきまりだからです。

潜在意識?ちょっと話が難しくなってきてごめんなさい。

人間の意識には、大きく分けて、自分が意識できる『顕在意識』と、自分ではなかなか意識できない『潜在意識』とがあります。

 

例えば、「今日のお昼には何が食べたいですか?」と聞かれたとき、あなたは即座に答えられますか?
なんとなく「今日はラーメンが食べたいなあ」と思う。

でも、「なぜ、ラーメンが食べたいの?」と聞かれても説明できませんよね。

 

昨日の晩が焼き肉で、その前の昼がうどんだった。だから、今日の昼は「ラーメン」しかないでしょ。

といっても、説明になっているようでなっていない。

 

潜在意識は、この『何となく』が得意です。

もっと、はっきりとわかる例は、好き嫌いの感情です。

なんで好きなのか、嫌いなのか、と言われても、それを論理的に説明できる人はいないはずです。

とてもわかりにくいのが、潜在意識です。

そして、なぜ、子どもの心がわかりにくいのかといえば、子どもは、この潜在意識に支配されている部分が、大人よりも圧倒的に大きいからです。

でも、この潜在意識は、顕在意識よりもはるかに大きいパワーを持っているので、うまく操れば発揮する力も比較にならないほど大きいのです。

だから、子どもには大人にないようなポテンシャルがあるといわれるゆえんなのです。

一言で言えば、「最高の子育て」に向かう第一歩は、この潜在意識をどううまく取り込む知恵をもつかということです。

もっと簡単に言うと、子どもが何かしたとき、「どうして、こんな行動をとったんだろう?」と、陰に隠れている心を読み取ろうと意識していくだけで、子育てが変わってきます。

 

つまり、起こっている事象と反対のことを考えるクセをつけましょう。

日々、少しずつ練習してみてください。

ちなみに、15日は中秋の名月です。

太陽があれば、月がある。

太陽が出ている時に、月も出ている時があるのをご存じですね。

太陽があまりに明るすぎると、月は出ていても見えません。

  

080914

でも、月の満ち欠けは、人間に確実に影響を及ぼしています。

そう、見えなくても、実際には大きな影響を及ぼしているものを、見つけようとすることが大切なんです。

  

昨晩久しぶりに、家族で月見をしました。

庭からすすきの穂がとてもいい具合に伸びています。

虫の音を聞きながら、ちょっと空を見上げてみるのもいいですよ。

  

  

Hirotada.H

   

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2008年9月13日 (土曜日)

第1回 子育ては最高の喜び

皆さんの子育ては、うまくいっていますか?

うまくいかなくて悩んでいる方も多いでしょう。

 

でも、うまくいかないのが子育てです。

そう、うまくいかないのがふつうです。

 

どうしてって?

じゃ、皆さんが子どものときに、親の言うことを良く聞きましたか?聞き分けの良い子でしたか?

 

そうです。親に心配をかけながら大きくなっていくのが子どもです。それがふつうの子どもです。

それが、親にとってはのちに、良き思い出となります。

 

世の中に砂糖しかなかったら、味気ない世の中ですね。

塩、こしょう、しょうゆだけをそれぞれ口に入れてもおいしくないですね。

 

毎日、いろいろなことが起こることによって絶妙な味付けとなるのです。

 

子どもは、親が頼まなくても、いろいろなドラマを脚色してくれます。

へぇー!こんなストーリー展開ってアリなの?

信じられない!

こんなことの連続です。

 

だから、おもしろいのです。

毎日の出来事が全部予測できたら、あなたは人生を生きようとするでしょうか?

○時○分に△△のことがおきて、その10分あとに××のことが起きる。それを、あなたは□□の方法で対処し、その結果◎◎となって、一件落着。

 

こんな、決まりきった人生を歩む気がしますか?

なんともつまらない人生だとは思いませんか?

 

そう、子どもは、あなたの人生を今まで以上に幅広く、豊かに、エキサイティングなものにしようと、わざわざ参加してくれた「特別な人」なのです。

 

子どもが生まれると、とたんににぎやかになります。

今まで笑いの少なかった家庭が、笑い声でいっぱいになります。

 

でも、つらいことも多くなります。

 

いきなり、トイレ!

深夜に泣き出す!

スーパーの中でだだをこねて立ち往生!

 

もう、いい加減にしてよ!

の連続です。

 

大人の世界から見れば、子どもの行動は、意味不明、無秩序、

わがままそのものに見えます。

 

でも、わがままの反対を「分別がつく」と言いますが、

分別がついた、何事にもわきまえた人って、あなたにとって魅力的な人ですか?

 

どこかに「遊び心」があって、ちょっとスリリングな人の方が魅力的に映ってしまうことってありますよね。

ちょっとわがままで、甘えん坊なところがあって、根っこのところはとっても優しい。

 

いつも少年、少女のような「純な」気持ちがあって、

何となく「ホッ」とするような魅力ある人間に

あなたのお子さんも育ってほしいと思いませんか?

 

そんな、魅力ある人間を育てる子育てを、これからご一緒しましょう。

 

いいですか?毎日、日記をつけている人。これから日記をつけようとする人は、

一つだけ約束をしてください。

 

それは、どんな愚痴や、いやなこと、悪口を書いてもいいです。

でも、最後の一行に、「だから、子育ては最高!わたしの人生は最高」って書いてくださいね。

その約束さえ守ってもらえれば、あなたの子育ても、人生も最高になります。

 

 

Hirotada.H

 

 

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